老人の身体の特徴
 
 心臓の拍動につれて動脈中の圧が上がってふくらむ、この動脈の拍動を脈拍といいます。脈拍を調べることは、心臓の働き、ひいては全身状態を知る指標として重要なことです。
 
 まず、手首の親指の付け根の橈骨動脈上に人差し指、中指、薬指の3本の指をおいて触れてみます。この際、腕は屈曲せずに自然に軽く曲げるくらいのほうがよいでしょう。指に脈が触れてもすぐに数え始めるのではなく、しばらくようすをみてリズムをつかんでから数えます。時に脈が触れない人がいますが、その場合はひじの動脈、鎖骨の下の動脈、頚動脈、こめかみの動脈、下肢の動脈などで触れてみてください。数だけではなく、脈の強さやリズムの強弱の変化などもチェックしましょう。
 脈拍数は、正常成人で1分間に65〜85です。しかし個人差もあり、とくに老人の場合は少なく、60くらいの人も多いのです。睡眠中は少なく、運動によって増加します。また、食事、入浴のすぐあと、精神的に興奮や緊張があるとき、発熱時に多くなります。
 
 次に脈拍に異常をきたす症状としては、
(1)頻脈・・・数が多い。成人で1分間に100以上。
(2)徐脈・・・数が少ない。1分間に60以下。
(3)不整脈・・・脈拍拍動の間隔が一定でない。
などがあります。
老人では、種々の心疾患の合併がみられ、また中枢神経疾患、呼吸器疾患、感染症、内分泌疾患においても、脈の異常がみられます。
 
 
 
 
 
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