老人の身体の特徴
 
 老人にみられる病気の特徴は、1人で多くの病気や過去に種々の病気をもつために症状が覆い隠され病気が重篤でも明瞭な症状に乏しく、しかも非定型的で診断、評価、鑑別が困難な例が多いことです。すなわち、
  
(1)多臓器疾患が多い。たとえば、心臓が悪いが同時に肝臓、腎臓も悪い。
(2)個人差が大きい。
(3)症候が非定型的で身体所見に乏しい。たとえば、肺炎になっても発熱しない。なんとなく元気がなく、意識がぼんやりしている程度、ということがあります。
(4)臓器の機能不全が潜在的に存在し、水・電解質異常、低栄養等を起こしやすい。潜在的に心臓、腎臓、その他の臓器の機能の低下、予備力の低下があって、容易に脱水症状を起こしたりする。
(5)慢性疾患が多い。
(6)薬物への反応が若年者と異なる。老人では肝臓での代謝が遅く、腎臓の機能も低下しているため薬物の排泄が減少したり、蓄積した薬物で中毒を起こしやすくなります。つまり、薬物に対する過剰反応や副作用が現れやすくなります。
(7)生体防御力が低下し、難治性である。
(8)加齢、老化による生理的変化なのか、病的変化なのかの判断が困難である。
(9)精神・神経症状や記憶力・記銘力低下のため、本人からの病歴聴取が困難である。
 
などがあげれらます。
 
 
 
 
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