◆どのような病気か?◆
いろいろな原因により発赤、浮腫、びらんなどが胃の粘膜に生じた状態をいい、急性のものと慢性のものとに分けられます。慢性胃炎は、胃X線検査や胃内視鏡検査所見により表層性胃炎、萎縮性胃炎、そしてびらん性胃炎などともよばれます。
胃炎の原因としては、アルコール、コーヒー、香辛料、薬物、そして喫煙などの化学的因子、魚の骨のような異物、高温食、過食、早食いなどによる機械的・物理的因子、殺菌剤などの腐蝕因子、そして細菌や寄生虫などがあります。内因性の原因としては、ストレス、アレルギー、肝障害などの全身性疾患などがあります。
◆症状と特徴◆
急性胃炎は、悪心、嘔吐、上腹部膨満感、そして上腹部痛などが急激に襲ってきて、がまんできないような状態になります。そして、時には吐血や下血などがみられることもあります。腹部をさわると圧痛や緊張がみられ、通常は原因として思い当たるものがあリます。
慢性胃炎は無症状のことが多いのですが、よくみられる症状としては、悪心、嘔吐、胸やけ、げっぷ、上腹部の重い感じ、そして上腹部の鈍痛などがあり、これらの症状は食後に多くみられ、時には食欲不振をきたすこともあります。
緊急時の応急処置
誤って強酸などの薬品を飲み込んでしまったときには、すぐに吐かせて病院に連れていく必要があります。嘔吐や強い腹痛のあるときや、吐血や下血のあるときには絶食して様子をみたほうがよいでしょう。 |
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