◆どのような病気か?◆
肺炎は、現代でも60歳以上の老人の死亡の直接原因の第1位です。
肺炎は、肺に起きる感染性、炎症性の病気で、細菌感染による肺炎と、ウイルスなどの細菌以外の感染による肺炎とがあります。
◆症状と特徴◆
発熱、咳、痰、胸痛や呼吸困難などがありますが、老人性肺炎の場合、これらの典型的症状がそろわないことが多く、微熱程度の発熱、咳、痰、食欲不振、全身違和感、全身倦怠感、易疲労感などを訴えることが多いのです。老年者肺炎の特徴として、感染症の検査所見における、白血球の増加、血沈値の亢進、CRPテスト(血清中のC反応性タンパクを検出し、炎症の強さの程度を判定します)陽性などがありますが、老人の場合は必ずしも全部がそろうことは少なく、とくに白血球数は増加しないことがあります。
緊急時の応急処置
高齢者で意識状態が悪化した場合や呼吸困難が強いときは早急に内科、できれば呼吸器科を受診する必要があります。
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