−脳・神経系−
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脳・神経系
脳梗塞(脳軟化症)

 

◆どのような病気か?◆
 脳に血液を送っている脳動脈が動脈硬化をきたすと、血管内腔が狭くなり、血液の流れが悪くなったり、時には途絶えたりします。また、このような場所に血のかたまり(血栓)が生じたり、あるいは、他の部位より流れてきた血栓がひっかかり血管を詰まらせることがあります。その結果、脳に十分な酸素やブドウ糖がいかなくなり、脳組織の一部が壊死を起こし、脳梗塞(脳軟化)を生じます。
 その成因として脳動脈のアテローム硬化(粥状に硬化した動脈硬化性病変)による狭窄または閉塞によって生じる脳血栓症と、心臓や内頚動脈などからの血栓や組織片が血流中に入って脳に達し、脳血管を閉塞させて起こる脳塞栓症とがあります。

◆症状と特徴◆
 脳梗塞でも脳血栓症と脳塞栓症とでは、その症状が異なります。脳血栓症では、夜寝ているときに起こることが多く、比較的ゆっくりと発症し、その症状は段階的に数時間から数日を経て完成されます。年齢的には老人に多くみられます。一方、脳塞栓症では、昼間の活動しているときに起こることが多く、突発的に発症し、その症状は数分で完成されます。年齢的には若年者にも起こりえます。
 脳血栓症では、発作の前ぶれとして、一過性の手足のしびれ、軽い手足の麻痺、舌のもつれなどがみられます。意識障害はあっても多くは軽度です。脳血管の閉塞部位により特有の神経症状を呈しますが、最も頻度の高い中大脳動脈閉塞では、片麻痺、言語障害、感覚障害等をみます。脳塞栓症では、多くの場合、前駆症状はなく、意識障害も軽度で、閉塞した脳血管の部位により、めまい、半身麻痺、言語障害などの症状がみられます。その症状は脳血栓症と比べて重いことが多いようです。

緊急時の応急処置
 脳出血のときと同様、安静臥床させ、すみやかに医師と連絡をとります(脳出血の項参照)。

 

 

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