−脳・神経系−
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脳・神経系
髄 膜 炎

 

◆どのような病気か?◆
 脳脊髄を包む脳軟膜、くも膜、硬膜すなわち髄膜が一般細菌、結核菌、真菌、ウイルスなどに感染して引き起こされる炎症性病変をいいます。そのほか、梅毒、リケッチア(発疹チフス、つつがむし病)、原虫(トキソプラズマ、マラリア、アメーバ)、寄生虫(日本住血吸虫、肺吸虫症、有鉤条虫、旋毛虫症、エキノコッカス症)およびアレルギー性機序(予防接種後など)によって起こることもあります。
 感染経路としては、多くは上気道感染症に引き続いて起こります。または、中耳炎、乳様突起炎、副鼻腔炎から直接菌が入って発病することもあります。

◆症状と特徴◆
 頭痛、発熱、嘔吐、意識障害、徐脈(脈拍が40〜50回/分とゆっくりとなる)がみられます。また項部硬直(首の後ろが硬くなり、頚部の前屈ができなくなる)がみられます。本疾患は幼児から高齢者までどの年代でも発症します。

緊急時の応急処置
 急性の高熱、激しい頭痛がある場合は本症を疑い、すみやかに内科医師の診察を受ける必要がありますが、高熱に対しては解熱剤の服用または坐薬により解熱を行います。また、氷嚢などにより頭部の冷却を行います。
 髄膜炎菌による敗血症をきたす病型では電撃的な経過を示し、血圧低下、皮膚の点状出血、紫斑をきたし、死に至ることもあります。痙攣に対しては、衣服を緩め安静臥床させ、タオルなどにより咬舌を防ぎ、救急外来を受診します。

 

 

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