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呼吸器系
肺 が ん

 

◆どのような病気か?◆
 近年、わが国では肺がんの増加は著しく、胃がんに次いでがん死亡率の第2位となってきました。肺がんには肺に原発してできたものと、胃や肝臓などのがんが転移したものとがありますが、通常肺がんという場合は肺に原発したものをいいます。肺がんにもがんのできた場所などにより数種類があります。
(1)太い気管支にできるがん
 肺の入口に近い太い気管支にできる肺がんで、偏平上皮がんおよび小細胞がんです。このタイプのがんは、タバコとの関係が強く40歳以上の男性が多いようです。このタイプの肺がんはX線写真に影ができにくいため、早期発見にX線撮影はあまり有用ではありません。痰のなかにがん細胞があるかないかをみる細胞診が有用です。しかし、せきや血痰の症状は早期から出現するので、がん年齢の人やヘビースモーカーでせき、血痰があったら、X線写真で異常はなくとも喀痰の細胞診や気管支ファイバー検査を受けるべきです。
(2)細い気管支にできるがん
 細い気管支や、肺の末梢部にできる肺がんの多くは腺がんです。このタイプの肺がんは、タバコとあまり関係はないようです。わが国ではこのタイプの肺がんが多く、女性にも多く発生します。X線写真で異常な陰影は認められますが、初期にはがんの特徴のない陰影しか認められません。早期にはまったく症状がなく、進行してからはじめて胸痛が出現します。早期の発見のためには、定期的に健診を受けることが必要です。

◆症状と特徴◆
 がんの発生する場所によって症状は異なります。一般的には、はじめは頑固なせきが続き、次いで痰がでます。痰は、しだいに血液が混ざるようになってきます。そして胸痛、食欲不振、全身倦怠感、やせ、微熱などが出現してきます。

緊急時の応急処置
 肺がんの場合、急に種々の症状が出現して状態が悪くなることは少ないと思われます。せき、血痰、微熱の持続などがあったら早急に精密検査を受ける必要があります。

 

 

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