−呼吸器系−
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呼吸器系
肺 結 核

 

◆どのような病気か?◆
 肺結核は抗酸菌属定型種である結核菌による肺への感染症で人から人へうつる伝染病です。わが国では、かつて肺結核は死亡率第1位であり国民病でしたが、抗結核薬の開発以来年々患者数は減少してきています。現在では、早く発見すれば危険な病気ではなくなっています。

◆症状と特徴◆
 症状はせき、痰、血痰、息切れ、胸痛、37度前後の微熱、寝汗、衰弱、全身倦怠感などですが、これらの症状は他の肺疾患である慢性気管支炎や肺気腫と鑑別することが困難です。また、まったく無症状の例も多く、重症となってから発見されることも多いので注意が必要です。年齢が高くなるにつれて患者の数が再び増加しています。これは、若いときに結核菌に感染して発症しなかった人が、歳をとって体の抵抗力が低下したときに発病するためです。老人の肺結核は治りにくいとされています。さらに老人では健康診断の機会が少なく、早期発見や早期治療のチャンスが遅れたりします。また、抗結核薬の副作用である胃腸障害や聴覚障害、視力障害などが出現しやすいため、抗結核薬の治療を自己中断しがちであったりします。これらのことから、老人の肺結核はけっして軽視してよい疾患ではありません。

緊急時の応急処置
 肺結核の場合の緊急の症状としては喀血がありますが、肺結核の場合、喀血、高熱の持続、胸水貯留、全身衰弱が入院の適応ですので、早急に結核病棟のある病院への受診が必要です。

 

 

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