Vol.30-12 認知症施策の現状と課題
認知症介護,社会的インフラの整備の現状とこれから 山口晴保
東京都における認知症疾患医療センターの活動と課題
 公立精神科病院の活動 新里和弘ほか
 北多摩南部の活動;多彩な専門性と協調性 神ア恒一
 民間精神科病院としての認知症疾患医療センターの役割 平川淳一ほか
地方における認知症疾患医療センターの活動と課題
 北海道認知症疾患医療センターとしての砂川市立病院の取組み 内海久美子,柳渡彩香
認知症高齢者を地域で支える:実践事例
 もの忘れクリニックが行う若年認知症への取組み;現場のニーズから制度の隙間を埋める,それを施策に変える 藤本直規,奥村典子
 京都での取組み;新・京都式オレンジプランの推進と10のアイメッセージ 西村幸秀
 多職種連携に重点をおいた地域連携型認知症疾患医療センターとしての役割 清塚鉄人
 認知症の人への診断後の心理的支援とピアサポート 大塚智丈
今日の認知症施策に関するいくつかの検討課題 粟田主一
Vol.30-11 認知症の遺伝子研究のこれまでとこれから
T.総論
 アルツハイマー病遺伝子研究のこれまでの歴史 桑野良三
 認知症の遺伝子研究のこれから 宮川統爾,岩田 淳
 認知症のエピジェネティクス研究 小林伸行,品川俊一郎
 認知症の遺伝子研究は臨床にどこまで有意義なのか;その現状と展望 森原剛史,永田健一
 認知症の遺伝についての家族への説明と遺伝カウンセリング 嶋田裕之
U.各論
 アルツハイマー病に関与する遺伝子;ゲノムワイド関連解析で見いだされた感受性遺伝子 宮下哲典ほか
 血管性認知症に関与する遺伝子;CADASIL,CARASILを中心に 水田依久子,水野敏樹
 前頭側頭葉変性症に関与する遺伝子 後藤志帆,森 康治
 その他の認知症に関する遺伝子;DLB/PDD,紀伊ALS/PDCおよびHD 小久保康昌
Vol.30-10 新時代「令和」の前頭側頭葉変性症はいずこへ
T.総論
 前頭側頭葉変性症の概念・分類の変遷 佐藤俊介ほか
 前頭側頭葉変性症の神経病理学 豊島靖子,高橋 均
 前頭側頭葉変性症の症候学 植草朋子,品川俊一郎
 前頭側頭葉変性症の分子イメージング 樋口真人
 FTLD-Jからみたわが国における前頭側頭型認知症の臨床特徴 桝田道人ほか
U.前頭側頭葉変性症と関連疾患
 嗜銀顆粒性認知症 齊藤祐子,コ丸阿耶
 神経原線維変化型老年期認知症 山田正仁
 進行性核上性麻痺;最近の進歩と今後の方向性 饗場郁子
 大脳皮質基底核変性症 下畑享良
 認知症を伴う運動ニューロン疾患(運動ニューロン疾患型前頭側頭型認知症) 山崎峰雄
Vol.30-9 認知症と糖尿病
疫学研究からみた糖尿病と認知症:久山町研究 小原知之,二宮利治
糖尿病による認知症促進機構 里 直行
糖尿病による認知機能障害の分子生物学的メカニズム;エクソソームを中心に 金山大祐ほか
認知機能障害とフレイルからみた糖尿病;高齢者糖尿病診療ガイドラインを踏まえて 荒木 厚
もの忘れ外来における認知症と糖尿病 羽生春夫
糖尿病外来受診者と認知障害 長瀬亜岐ほか
認知症予防と栄養摂取;アルツハイマー病とインスリン抵抗性を中心に 大塚美惠子
Vol.30-8 認知症の人に対する診断前後のサポート;多職種からのアプローチ
認知症の診断前後の支援において多職種で共有すべき視点とは 繁田雅弘
診断前後のサポートはどうあるべきか
 認知症とともに生きる 丹野智文
 認知症の介護家族が求める早期支援のあり方 田部井康夫
 認知症予防専門医の立場から 浦上克哉
 在宅医療における認知症の人の初期支援・診断後支援 内門大丈
 認知症の人と家族への継続的なサポート;認知症の人のエンド・オブ・ライフケア 石川容子
 作業療法士の立場から 竹田徳則
 理学療法士の立場から 山上徹也,田中繁弥
 言語聴覚士の立場から;認知症の人と家族のコミュニケーションを支える 飯干紀代子
 公認心理師の立場から 松田 修
 社会福祉の立場から 白山靖彦ほか
 福祉的就労における若年性認知症の人との「はたらく場」づくり 坂本栄一,渡辺典子
 介護福祉士の視点から 原川仁志
Vol.30-7 老年精神医学分野におけるさまざまなタイプの認知症研究を読み解く;研究の発想,立案から実施,解析,論文化まで
神経心理検査開発研究:パレイドリア・テスト;精神症状をいかに測定するか 西尾慶之
海外の認知機能検査の日本語版作成研究の要点;ACE-V日本語版標準化を例にして 竹之下慎太郎ほか
老年精神医学における神経画像研究へのいざない;特発性正常圧水頭症(iNPH)の画像を含めて 高橋竜一
治験:レビー小体型認知症(DLB)に対する治験 森 悦朗
認知症治療薬に対するメタ解析の重要性とその手法 松永慎史,武地 一
認知症の疫学研究:久山町研究 小原知之,二宮利治
認知症に対する脳波研究の重要性と脳波解析手法の進歩 青木保典ほか
臨床神経病理学的研究;1例の症例研究が系統研究につながる 河上 緒
Vol.30-6 現在の抗認知症薬の有効性とその限界;根本治療薬開発への期待と今できること
抗認知症薬開発の歴史と展望 武田雅俊
抗認知症薬4剤の特徴と比較 針谷康夫,東海林幹夫
医療経済的観点から考える抗認知症薬の費用対効果について 中村 祐
アルツハイマー病以外の認知症疾患に対する治療薬開発 田中稔久
根本治療薬の開発と現状について
 アルツハイマー病の根本治療薬創薬を目指して;コリンエステラーゼ阻害薬の開発者の立場から 杉本八郎
 アルツハイマー病に対する疾患修飾薬開発戦略;企業臨床開発の立場から 伊藤 啓ほか
次世代の抗認知症薬の開発状況
 抗アミロイドβ系薬剤 杉本あずさ,小野賢二郎
 タウを標的としたアルツハイマー病治療薬開発の現状 栗原正典,岩田 淳
Vol.30-5 高齢者の自殺・自死とその辺縁問題
T.総論的報告
 高齢者の自殺・自死の過去と現状・日本的特徴 宮本浩司,張 賢徳
 超高齢社会における自殺リスク 本橋 豊ほか
 高齢者の自殺に関する社会的要因;ソーシャルキャピタル,経済格差,地域要因・地理的要因 中村恒穂,近藤克則
U.各論的報告
 高齢者の災害,復興地域の自殺・自死の問題 太刀川弘和
 高齢者のセルフ・ネグレクトの実態と対応 岸恵美子
 高齢者の心中や介護殺人が生じるプロセスと事件回避に必要な支援 湯原悦子
 高齢孤立死の現状;法医学からの報告 金涌佳雅
V.対策への模索
 高齢者の自殺・自死予防 大塚耕太郎ほか
 高齢者の自殺リスクを抑制する「自殺予防因子」;複数のアプローチによる探索 岡  檀
Vol.30-4 老年期における不安
老年期にみられる不安症(不安障害)の生物学的基盤 山本円香,塩入俊樹
DSMにおける不安症(不安障害)の変遷と疫学 音羽健司
ライフサイクルからみた老年期の不安症(不安障害)の特徴 上村直人
身体疾患を有する人の不安への対応 藤澤大介
老年期の不安症とうつ病のcomorbidity 大坪天平
老年期の身体症状症および関連症群の臨床 稲村圭亮
軽度認知障害およびアルツハイマー型認知症に伴う不安 繁田雅弘
老年期の不安症(不安障害)に対する精神療法 塩路理恵子
老年期の不安症(不安障害)に対する薬物療法;多剤併用に関する注意を含めて 高岡洋平,稲田 健
Vol.30-3 超高齢期の認知症を考える
超高齢期の認知症の人との出会い 松下正明
超高齢期の認知症の疫学と社会状況 粟田主一
超高齢期の加齢性認知機能低下と認知症 江口洋子,三村 將
超高齢期に発症する認知症と神経病理学 尾昌樹ほか
超高齢期に発症する認知症と神経画像医学 舘脇康子,瀧 靖之
超高齢期の認知症の精神科医療 須貝佑一
超高齢期の認知症の救急医療と身体合併症医療 鵜飼克行
超高齢期の認知症の在宅医療 大澤 誠
Vol.30-2 感覚機能の低下と認知症
高齢者の感覚機能と日常生活 北川公路
嗅覚の低下と認知症および芳香療法について 塩田清二ほか
パーキンソン病およびレビー小体型認知症における嗅覚障害 馬場 徹,武田 篤
視覚・触覚性認知の低下と認知症 鈴木匡子
聴覚の低下と認知症 内田育恵
味覚の低下と認知症 小河孝夫
感覚機能の低下と老年期の精神障害 寺尾 岳
Vol.30-1 成年後見制度と認知症高齢者の医療,福祉
成年後見制度利用促進と認知症高齢者の福祉
 成年後見制度利用促進について 西村慎太郎
 成年後見制度利用促進と認知症施策 田中規倫
日常生活自立支援事業と成年後見制度 高橋良太
障害者権利条約批准と成年後見制度 田山輝明
社会福祉士による成年後見制度の実践と認知症高齢者福祉に関する課題 乙幡美佐江
地域の社会福祉協議会における実践と課題
 西東京市における権利擁護システム導入に向けての取組み 関根裕恵,中澤元子
 品川区の権利擁護における実践;これから目指すべきこと 高橋 愛
 これからの高齢者・障害者の権利擁護支援について;横浜生活あんしんセンターの20年の取組みから 延命政之
認知症高齢者医療の現場における成年後見制度利用の現状
 成年後見制度は権利擁護に寄与しているといえるか 丸勇司
 地域の事例 井藤佳恵
 統合失調症患者の両親に保護が必要となった事例 齋藤正彦