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循環器系
心臓喘息

 

◆どのような病気か?◆
 心不全には右心不全と左心不全とがあり、前者では主として静脈系から心臓への血液の戻りが悪くなるため静脈の怒張や静脈圧上昇、肝臓のうっ血、浮腫、腹水などが認められます。後者では肺のうっ血が主症状で、呼吸困難、起座呼吸(呼吸が苦しくなり寝ていられなくなって、起き上がり前かがみに座って、大きく肩で息をする状態)、夜間の発作性呼吸困難、急性肺水腫などが認められます。
 心臓喘息とは重篤な左心不全により咳、痰、喘鳴(呼吸をするとゼーゼーあるいはヒューヒューと音がすること)を伴う呼吸困難発作が起こり、あたかも気管支喘息の発作のような喘鳴を伴う状態を指します。気道の狭窄は気管支の攣縮が著しいときに起こり、気管支のうっ血、気管支粘膜の浮腫、分泌液増加がかかわり、気管支喘息と鑑別のむずかしいことがあります。

◆症状と特徴◆
 発作性の呼吸困難が夜間に起こりやすい特徴があります。呼吸時に″ゼーゼー、ヒューヒュー″といった気管支喘息のような喘鳴を伴う発作で、起座呼吸を示します。痰は血性で、鮮紅色かピンク色を呈し泡立つ傾向があります。これは肺に起こったうっ血のためで、患者は少しでも楽な体位として必然的に起座位をとることになります。

緊急時の応急処置
 発作時には背中に背もたれなどを当て起座位にして、呼吸が楽にできるようにします。酸素吸入、利尿薬や強心薬、時には気管支拡張薬の使用が必要になります。慢性心不全で治療中の場合は主治医に相談し、いつでも家庭用酸素による酸素吸入ができる用意をしておくことが必要です。

 

 

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