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8.水におぼれたとき | ||
溺死者の3分の2は、幼小児と65歳以上の老人で占められ、その半数以上が老人です。老人の場合、飲酒が原因になったり、入浴中に脳血管障害や、心筋梗塞を起こして溺水状態で発見されることもまれではありません。 溺水とは、水没して窒息した状態です。意識障害、呼吸停止、心停止を起こしている場合は、すみやかに気道の確保、人工呼吸、心臓マッサージを行いながら、救急隊の到着を待ちます。胃内の水を圧迫して吐き出させようとすると気道内に流入する危険性がありますから、絶対にしてはいけません。 意識障害が回復しても、24時間以内に再び呼吸障害が出現することがありますから、必ず医師を受診すべきです。溺水患者が救命されるか否かは、発見されてからの応急処置にかかっているといっても過言ではありません。心肺蘇生術の開始後30分以内に、「あえぎ」が起こるか否かが、予後の指標になるといわれています。 |
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病気の場合: | |
けが、事故などの場合: | 転倒による骨折 ねんざ 頭を打ったとき のどにものが詰まったとき やけど(熱傷) 中毒と薬の飲みすぎ 床ずれ(褥瘡) 水におぼれたとき |
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