認知症の人を知る -認知症の人はなにを思い、どのような行動を取るのか-
加藤 伸司/著
認知症であっても、悲しみも、苦しみも、怒りも、そして痛みも感じます。
認知症の人は,いろいろなことができなくなるのではないか,失敗をするのではないかという不安から、さまざまな行動を規制してしまいます。
また社会の人々は、認知症の人は考えることができない、なにもわからないと決めつけてしまいます。これらの偏見は、認知症の人の生きる力、生きる希望を奪っていきます。
さて、介護者としてあなたはなにをすべきですか?


体 裁
A5判 88頁
刊行日
2014年2月
ISBN
9784863510708
内容紹介
- 以前は、認知症のケアの話というと,認知症にとって最も有効な治療法というのは適切なケアの提供ですといってきました.ただ,いまは治療薬も増え,選択肢も増えています.薬物療法とケアの両方で対応できる時代がきたといえますが,やはり主になるのは適切なケアであると思います.適切なケアを提供するためには,やはりその人を知らなければなりません.
- 本書は,認知症の人がなにを思い,そして,なにを望んでいるかを考えるためのものです.ぜひ人が人としてその人生を全うするためになにをすればよいのか,どのように生活すればよいのか,私たちになにができるのかをいっしょに考えてみてください.
- 〜はじめに より〜
著者紹介 (2014/2 現在)
- 加藤 伸司
- 認知症介護研究・研修仙台センター・センター長,東北福祉大学総合福祉学部・教授
- (主な公職)
- 日本老年社会科学会理事,日本老年精神医学会理事,日本認知症ケア学会理事,日本認知症ケア学会誌編集委員長
目 次
- T.認知症と生理的老化の違いを理解する
- U.疾患別の特徴を理解する
- V.認知症の人の心理的特徴を
- W.認知症の中核症状と行動・心理症状(BPSD)を理解する
- X.認知症の人がやってほしくないことを理解する
- 【附録】
- T.改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)について
- U.使用目的と特徴
- V.検査内容と質問の仕方,採点法
- W.判定方法
- 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)よくある質問ワンポイントアドバイス
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