入会案内機関誌学術集会委員会活動報告・発行物リンク
トップページ > 国際交流・活動 > 国際学術集会参加レポート

国際学術集会参加レポート

 
The Gerontological Society of America (GSA) 2020 Annual Scientific Meeting: Online
2020年11月4日~7日(アメリカ時間・オンライン開催)
 

2021/10/11 掲載

鈴木規子(清泉女学院大学)

※写真は筆者が2018年に初めて参加した
国際学会(ROY学会)時のもの

GSAは、世界50カ国以上のメンバーからなるアメリカ最古の老年分野における研究、教育、実践に専念する学際的組織です(GSAサイトより)。2020年の GSA年次学術集会は、「Turning 75: Why Age Matters」というテーマで、ペンシルバニア州フィラデルフィアにて開催予定でしたが、世界的なCOVID-19の影響により、急遽、全オンライン開催という新たな形に変更されました。オンディマンドのシンポジウム・ペーパー・ポスターを中心に、ビデオチャットルームのようなプレゼンターディスカッションとライブQ&Aが続くシンポジアの形で、アメリカ現地時間の11月4日から4日間、日本時間では深夜23時半から朝9時までの開催となりました。
 
初日のネットワーキング「stress and coping in pandemic」という世界各国から約30名の研究者によるディスカッショングループに参加した際に、現在、アメリカではパンデミックによる高齢者のロンリネスが問題となっていると聞きました。また、あるアメリカの研究者からは、現状においてはCOVID-19対策が最優先となり、エイズ患者らに対しての研究が中断されており、以前から孤独な状況であった高齢のエイズ患者らが孤立し、さらなる孤独にさらされているとの現状を聞き、以前からの問題が思った以上に深刻な状況に変化していることとコロナ禍での研究遂行の難しさを知りました
 
私は「Chronic Disease and Multimorbidity2」というセッションタイトルの枠で修士論文の「Prevalence and Risk Factors of Postprandial Hypotension among Japanese Older Adults in a Facility」(Suzuki N 1), Hashizume M 2), Shiotani H 3) )という施設在住高齢者の食事性低血圧の研究でポスター発表(オンディマンド)とプレゼンターディスカッションを行いました。予定された日本時間7日4:45AMから30分間のディスカッションまでの待機は眠気との戦いでしたが、他の研究者と共に私たちの研究が高齢者のQOLに繋がる一歩となることを確認できた貴重な機会でした。また、今回の発表した抄録はGSAのオンラインジャーナル「INNOVATION IN AGING」に掲載され、国際学会発表までの苦労はありましたが、達成感はそれを上回りました。
 
初のオンライン学術集会ということで、接続や音声の不具合等の問題もありながらも、物理的な移動なくして自宅にいながら、世界中の研究者から現場の声を聞けた貴重な体験でした。同時に、通常勤務を行いながら、深夜からの国際学術集会に参加するというスケジュールは、時間的制約もあり、ディスカッションやフォーラム等のオンタイムで参加できるものを優先参加するという選択も必要でした。学会終了後に、しばらく研究内容を閲覧できる機会もありましたが、現地に行ったように学会に集中できる日程確保の必要性も感じました。
 
手つかずにいた修士論文を国際学会で発表したいと思い、本学会国際交流委員会による「国際学会で日本の看護を発信しよう」という企画に参加したのが2019年9月、具体的なご指導と丁寧なフォローアップを頂き、今回の発表までたどり着きました。これまでご指導くださった先生方に心から感謝を申し上げます。まずはできるところから始めることが世界の道へ、また、そのような小さな努力が未来のよりよい高齢者看護に繋がるのではないかと感じました。
The International Association of Gerontology and Geriatrics Asia/Oceania Congress 2015(国際老年学会アジア/オセアニア大会2015)
2015年10月19日~22日 チェンマイ(タイ王国)
 

2016/02/19 掲載

山本順子(長野看護専門学校)

IAGG Asia/Oceania 2015参加記

 2015年10月にThe International Association of Gerontology and Geriatrics Asia/Oceania Congress 2015に参加しました。IAGG Asia/Oceania 2015では各セッションに基礎医学、医学、看護学、政策、社会科学など様々な学問分野の研究者が参集してプレゼンテーションやディスカッションが行われ、各学問領域の知が共有されていると感じました。
 
 基調講演では、世界の人口の高齢化の中でも、ASEANでは日本を上回る速度で高齢化が進んでいること、経済的な多様性から高齢化に伴う問題も多様であることが説明されました。これから急速に高齢化が進む国々には、介護福祉のシステムが存在しない国もあり、現時点では高齢者はマイノリティですから、高齢者が困っていることや保健福祉の必要性について十分に主張できないため、政府は目を向けていません。特に農村部など高齢者が多く暮らす地域ほど経済的には厳しいため、より一層手と目が届きにくいという課題を知りました。また、アジアに特徴的な孝養という規範をどう活用するか、家族介護者をどう支えるかが鍵となると語られたことが印象的でした。制度が整いつつある日本でも、介護離職の問題など日本だからこそ直面している課題があり、看護職としてどう向き合うべきか考えさせられました。
 修士論文の一部をポスター発表する機会を得ました(Soyano A 1), Yamamoto J 2), Horiuchi F 1) :THE PAIN EXPERIENCED BY NURSING HOME RESIDENTS FROM THE PHYSIOLOGICAL, PSYCHOLOGICAL, SOCIOLOGICAL AND SPIRITUAL ASPECTS.IAGG, 0644, 2015. 1) Saku University 2) Graduate School of Nursing, Saku University)。介護保険施設に暮らす高齢者が感じているあらゆる苦痛を把握する試みについて英訳で伝えることがとても難しく、まずは母国語で概念を明確にしておくことの重要性を痛感しました。(写真)
 海外の学会では仕事の雑事や家庭の役割から離れ、研究に没頭できるということも新たな発見でした。国内の学会を牽引する著明な研究者達が国際学会では一参加者としてリラックスした表情で過ごされており、また、新たな研究について打ち合わせする様子を随所で見かけ、刺激を受けました。
 迎えてくださったタイの人々、特に北部タイの人々はきめ細やかなやさしさがあります。こちらの動きをよく観察していて、何が困っているか見極め、声をかけてくれました。会場となったHis Majesty’s 7th Cycle Birthday Anniversaryは、サミットも開かれた大きく新しい施設で、暖かいおもてなしと美味しい昼食、茶菓を堪能できたことも思い出となりました。
Gerontological Society of America (GSA)  The 65th Annual Scientific Meeting
2012年11月14日~18日 サンディエゴ(アメリカ)
 

2013/04/05 掲載

髙道香織(国立長寿医療研究センター)
松本佐知子(財団法人ニッセイ聖隷健康福祉財団/松戸ニッセイ聖隷クリニック)
得居みのり(姫路聖マリア病院)
深堀浩樹(東京医科歯科大学)
 2012年11月14日から18日の5日間、米国カリフォルニア州サンディエゴ市で開催された、Gerontological Society of America The 65th Annual Scientific Meetingに参加しました。およそ40か国から老年学研究者が集まった、国際的で活気ある学会でした。
 
 現在私たちは、米国の End-of-Life Nursing Education Consortiumの高齢者プログラム(ELNEC-G)とELNEC-Coreの日本版(ELNEC-J)を元に、ELNEC-J高齢者カリキュラム看護師教育プログラムの開発に取り組んでおり、本年8月に島根県で初めて研修会を開催しました。このたびは、初めて開催した研修についての受講者からの評価、および今後の課題について報告を行いました。この米国で開発されたプログラムを取り入れた研修活動は、ようやく一歩を踏み出したばかりであり、様々な方から「これからもがんばって。」という励ましの言葉をかけていただき、気持ちを新たにしました。
 学会中は、様々なセッションやシンポジウムが開催されており、各々が関心のある会場へと足を運びました。莫大なデータに基づいた研究やプログラム開発などの研究成果等に触れ、私たちが現在開発しているELNEC-J高齢者カリキュラム看護師教育プログラムも、質の高いデータやエビデンスに基づく内容で構成するとともに、現場のニーズに即した内容のプログラムに洗練していきたいと思いました。
 
 学会2日目には、海外からの学会参加者が招待されるレセプションがありました。うまくコミュニケーションがとれるだろうかと、参加に際しては少しばかり躊躇しましたが、勇気を出して会場に入ると、緩和ケアを専門としている医師や高齢者虐待防止国際ネットワークの事務局長で弁護士のSusan Somers先生との出会いがあり、楽しく有意義な交流ができました。(カナダから来ていた医師は、私たちも知っている日本人医師と共に仕事をしておられるということで、お互いに"It's a small world !"と驚きました。)日本においても現在、新たな課題となっている「非がん(高齢)患者の緩和ケア」などの海外事情や考え方について、つたない英語力で意見交換をしました。
 
 GSAの開催中、日本では研修3か月後の評価として本プロジェクト主任である桑田美代子氏、コアメンバーの吉岡佐知子氏、西山みどり氏が千葉大学との連携のもと、8月に開催した研修の受講者へのグループインタビューを行っておりました。超高齢社会を迎えている日本で、老人看護専門看護師が看護学の研究者はもちろん、学際的に研究者と連携・協力して、高齢者ケアの質の向上に関連した活動を行い、その成果を発信していくことは大切なことではないかと思います。現在、開発の途上にあるプログラムについても更なる洗練化を図り、今後もまたGSAのような海外の学会において、発表できればと思っています。
国際アルツハイマー病協会第25回国際会議ギリシャ大会
The 25th International Conference of Alzheimer's Disease International: ADI
2010年3月10日~13日 テッサロニキ(ギリシャ)
 

2010/10/05 掲載

松澤有夏,渡辺みどり(長野県看護大学)
 2010年3月10日~13日にギリシャ・テッサロニキで,The 25th International Conference of Alzheimer's Disease Internationalが開催され,ポスター発表のため参加しました.世界各国から医師や看護師だけでなく,認知症の人と家族会の方々や臨床心理士などの様々な人々が参加しており,活気とともに和やかな雰囲気のある学会でした.発表演題は,各国における認知症の人々を取り巻く動きや,非薬剤的な介入,認知症予防をはじめ,認知症の人々のQOL,軽度認知障害,介護者のサポートや教育など,幅広く多岐に渡っていました.
 私は2008年度に行われた老人保健健康増進等事業の「生活リズム調整のためのケアプロトコールを使用した介入」研究の一部を発表しました.介入の内容をうなずきながら,見てくださっている方もいましたが,自分の英語力不足もありディスカッションには至らず,悔しい思いをしました.(写真1)
 口演発表の会場では,インドやオーストラリアなど,各国の家族介護者の方々が,日頃の在宅での介護の大変さを訴えており,どの国においても多くの課題をかかえていることを痛感しました.また,日本からも認知症と家族の会の事務局の方が参加されており,日本における活動を世界に向けて発信していました.会場ではPhotography Competitionもあり,日本のアマチュア写真家の作品3点が展示されていました.イキイキとした認知症高齢者の姿が写されており,日本で良いケアがなされていることのアピールとなっていると感じました.(写真2)
 今回,国際学会に参加して,日本における認知症ケアの課題は世界の国々のそれと同様であること,日本で試みられている取り組みを世界に向けて発信してディスカッションし,ケアの可能性を探っていく必要があることを感じました.現状に即した研究の成果を深め,今回のような場所にまた立てるよう,取り組んでいきたいと思います.
 写真1    写真2
 
アメリカ老年学会(The Gerontological Society of America:GSA)
2009年11月18日~22日 ジョージア州アトランタ(アメリカ合衆国)

2010/01/08 掲載

深堀浩樹(東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科看護システムマネジメント学 講師)
2009年11月18日から22日にアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ市で開催されたThe Gerontological Society of America 62nd Annual Scientific Meetingにポスター発表のため参加しました。ウェブサイトによると,この学会は1945年に設立され老年学に関する多くの領域の研究者、実践家が会員となっており,Annual Meetingには40カ国以上の国からの参加があるそうです。発表演題は、(1)Biological Science, (2)Behavioral and Social Science, (3)Health Science, (4)Social Research, Policy and Practiceの4つに分類されており、多くの領域の研究者が交流・協働している様子が肌で感じられました。
 
写真1.エキシビジョン
 オープニングセッションでは、アーティストのEric Wahl氏によって、学会のテーマにちなんで、創造的・革新的な活動をした人々の絵をステージ上にて即興で描く(しかも手のひらで描いてました)というエキシビジョンが行われ、華やかな雰囲気で学会が始まりました(写真1)。写真一番左は、開催地であるアトランタ出身のノーベル平和賞受賞者、キング牧師ですが、残り2名は誰かお分かりになるでしょうか?これらの絵は学会開催期間中に会場に掲示されオークションにかけられていました。その料金は学会に寄付されるそうで、日本ではあまり目にしない趣向で面白かったです。
 
 今回、私は共同研究者として関与しているプロジェクトに関する発表を行いました。発表演題名は"Developing and Field-Testing a Web-based Educational Program for Gerontological Home-Care Nursing"で、(3)Health Scienceの枠での発表となりました。発表内容は、私たちが現在取り組んでいるウェブサイトを用いた訪問看護ステーションの支援プログラムの立ち上げとパイロットテストについてで、まだ開始したばかりの研究であるため、支援用のウェブサイトの構築に関して主に発表してきました。
写真2.ポスター前にて
 多くの研究者とディスカッションを行うことができ、看護系の研究者では、米国で、看護職を対象としたウェブサイトを用いた教育プログラムを開発・運用しているという方と情報交換を行いました。その他、IT技術を用いた高齢者向けのケアサービスに関心を持っているというInformation Technologyの研究者数名からも質問を受けました。会場で、高齢者を対象としたITを用いた教育プログラムなどの演題を複数目にしたことも考え合わせ、IT技術への老年学領域での関心の高さを感じました。
 
 その他、会場をめぐり様々な発表を見聞きしました。日本でよく使用されている介護負担尺度Zarit Burden Interviewの開発者であるZarit博士をお見かけしたり、自分が過去に論文を多数引用させていただいた研究者数名とお話したりする機会もあり、これも国際学会のひとつの醍醐味だなあと思いました(ミーハーですが…)。一方、過去に行った研究がまだ投稿作業中でpublishされていなかったり、自分の英会話力の不足だったりで、研究に関して詳細な討論ができない場面もあり、自分の課題を再確認することもできました。
 学会を通じた感想として、日本以外の東アジア出身の研究者が活発に発表・討論していた印象があります(発表数などを比較したわけではありませんしあくまで印象ですが)。日本人の参加者もいらっしゃっていましたが、中国や韓国、台湾などの方々の姿のほうを多く見かけた気がします。高齢化では世界のトップを走る日本ですから、もっと積極的に国際学会の場でも存在感を示せたらと思いました。自分も研究者の端くれなので、ひとごとのように言っていないで、日本の老年看護の知見をより積極的に国際的に発信していかねばと決意を新たにいたしました。
国際老年学会 (International Association of Gerontology and Geriatrics : IAGG)
2009年7月5日~9日 パリ(フランス)
 

2009/08/24 掲載

千田睦美(岩手県立大学看護学部)
鈴木麻美(杏林大学保健学部看護学科)
 2009年7月5日~9日まで、フランス・パリにおいて、19th IAGG World Congress of Gerontology and Geriatricsが開催されました。4年に一度の大きな学会で、世界各国から多数の参加者があり、活気に満ち溢れた学会でした。
発表演題数も非常に多く、ポスターセッション会場においては、様々な言語が飛び交い、活発な意見交換が行われていました。
高齢者ケアの多様なトピックスを取り上げたシンポジウムも多数行われ、看護だけでなく、高齢者を取り巻く幅広い学問の存在を改めて認識しました。
そして、7月6日、7日の両日、海外の高齢者施設のおける看護職等のケア管理・提供に関する調査研究事業の一端として、パリ市郊外にある2つの高齢者施設を訪問しました。訪問した施設は入所者の平均年齢が85歳以上であり、日本の特養のように終の棲家としての機能を担っていました。また施設内は、斬新な色や柄のカーテン、壁紙、家具が使用されており、日本との文化の違いを感じることもできました。施設のディレクターや医師、看護師、心理療法士のお話から、いずれの施設もより質の高いケアを行うための人材確保、チーム連携の必要性を課題としており、わが国の現状と類似する問題を抱えているようにも思えました。
国際学会に参加し最も印象に残ったことは、高齢者ケアにおける課題はどの国でも山積みであるということ、さらに時間的に猶予のない、待ったなしの状況にあるということでした。そのためにより有効な取り組み策がないか模索している専門職者が情報を求めて集まる場であったと感じました。日本の取り組みは、世界有数の高齢社会での施策モデルとして、諸外国から関心を寄せられている立場にあるのではないでしょうか。国際学会への参加を通じて、世界の情報に関心を寄せられる、また世界に向かって情報を発信することができる看護職になれるよう努力を積み重ねたいと強く感じました。

IAGG発表ポスター前にて

高齢者施設マネジャー・看護師と

IAGG(パリ)学会

2009/08/24 掲載

高井ゆかり(東京医科歯科大学大学院高齢者看護・ケアシステム開発学博士後期課程)
発表ポスター前にて
7月にフランスのパリで行われたInternational Association of Gerontology and Geriatrics (IAGG)による国際老年学会に参加した。学会へは、世界中から7000人近い参加者が集まり、朝8時から夜7時までびっしりと発表やシンポジウムが行われていた。フランスで行われた学会だったが、発表は英語で行われた。今回の学会では、昨年実施した認知症高齢者の疼痛強度をアセスメントするためのスケールの検証(アビー痛みスケールの日本語版)についてのポスター発表と、疼痛アセスメントスケールを用いた研究についての情報収集をすることを目的としていた。
学会会場のポスター掲示用ボードに「○○(実名いり)航空に荷物として預けたポスターが紛失したため、今回発表ができません。(英語)」とメモが貼ってあったのをみてぞっとしつつ、用意したポスターを無事に貼り、ほっと胸をなでおろした。その後、研究に関する質問にも、ポスターの表をつかったり身振り手振りでなんとか答えることができた。
会場で、同じくアビー痛みスケールを用いた研究を行った香港からの博士課程の学生や疼痛アセスメントスケールの使用に関する教育的な介入研究を行ったカナダからの研究者と話をすることができ、研究結果を比較したり、今後も情報交換していこうとメールアドレスの交換ができたことは、今後の研究への励みとなった。また、研究論文を通して名前を知っていたオランダの研究者の少しアクセントのある英語を聞いて妙に親近感がわいたり、研究に対して同じ問題意識を持っていることをうれしく思ったりもした。さらに、高齢者の疼痛に関する研究分野では著名な研究者の最新の研究成果や国際疼痛学会の今後の展開予定を聞くことができたのも、このような国際学会に参加したからこそだと思った。
今回の学会参加を通して感じたことは、英語が母国語でない研究者も多く存在し、英語によってコミュニケーションをとるのが大変なのは私だけではなく、英語に関しても努力しているのだろうということだった。これからも英語の勉強を頑張っていこうと思った。また、今まで遠い国でのことと思っていた研究や研究者に実際に接することができ、「日本国内では初めての研究」で満足していた自分から、「世界の研究動向の中での自分の研究の位置づけ」を意識するきっかけになったことは大変有益であったと思う。今回の経験を今後の研究活動に生かしていきたいと思う。(今回の学会参加は、聖ルカ・ライフサイエンス研究所の助成を受けて参加した。)