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第38回日本老年精神医学会
大会長 布村 明彦
2023年9月13日
第38回日本老年精神医学会春季大会(日本老年学会7学会合同開催,6月16日~18日,パシフィコ横浜ノース)は,梅雨の晴れ間にも恵まれて多数の会員の皆様にご参加いただき,盛会裡に幕を閉じましたこと,心より御礼申し上げます.続いて同秋季大会を10月13日(金)・14日(土)の両日,日本教育会館(東京都千代田区)にて開催するにあたりプログラムの概要をご紹介いたします.
春季大会が7学会合同大会であったのに対して秋季大会は本学会の通常大会に位置付けられ,一般演題(口頭発表・ポスター発表)を含むプログラムが構成されています.大会のハイライトである特別講演には,特別講演Ⅰ 月浦 崇先生(京都大学大学院人間・環境学研究科)「生涯学-超高齢社会における発達・加齢観の刷新(仮)」ならびに特別講演Ⅱ 大井 玄先生(東京大学名誉教授)「認知症と終末期(仮)」が企画されました.大会テーマ「百寿社会を生きる脳とこころのレジリエンス」に込めた想いは,単に生物学的視点にとどまらず,心理学,社会学,さらには哲学的考察まで含めた幅広い全人的なアプローチから老年精神医学を深め,治療・介護や支援の実践に至ることにあります.こうした理念のもとに企画された特別講演に加え,小阪憲司先生メモリアルシンポジウムでは小阪先生がまさにこの理念の体現者であられたことを振り返りたく存じます.さらにシンポジウム1~13では高齢者うつ病の精神病理と神経病理,社会は認知症をどうみてきたか,高齢者の孤独の理解と対策,老年期精神障害と認知症病態の鑑別・併存,認知症と発達障害,疾患修飾薬をめぐる諸課題などのテーマを掘り下げて討論します.委員会企画シンポジウム1~2(多職種連携・認知症リハビリテーション),ならびに神経所見のとり方実践講座も開催されます.加えて教育講演1~10では遠隔診療,福祉ネットワークからこぼれる人の支援や認知症への精神療法,遺言能力評価と詐欺・金融問題などが取り上げられます.
会員の皆様にご討議いただきたいテーマが並びましたが,春季大会に続き秋季大会も現地開催のみでWEB配信(LIVE配信およびオンデマンド配信)は行いませんので,皆様是非とも会場にお越しくださいますようお願い申し上げます.大会初日の夕刻に懇親会も開催予定です.秋季大会が熱い討論と温かい交流の場になりますことを切に願っております.なお春季・秋季の両大会への参加者には参加費割引があり,割増の単位登録が可能になっておりますのでご確認ください.どうぞよろしくお願いいたします.
第38回日本老年精神医学会
大会長 布村 明彦
このたび第38回日本老年精神医学会の大会長を拝命いたしました東京慈恵会医科大学附属第三病院精神神経科の布村です.伝統ある本学会の学術集会を担当させていただくことになり,大変光栄に存じます.2023年の本大会では,理事会承認のもと会期を春季と秋季の2回に分けて開催する新しい試みを導入いたしました.
春季大会は,2023年6月16日(金)~18日(日),パシフィコ横浜ノースにおいて日本老年学会を構成する7学会(加盟年順に日本老年医学会,日本老年社会科学会,日本基礎老化学会,日本老年歯科医学会,日本老年精神医学会,日本ケアマネジメント学会,日本老年看護学会)が合同開催する第33回日本老年学会総会に合わせて開催されます.この会期に先立つ6月12日(月)~15日(木)には第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議が同会場で開催され,国際的・学際的“Gerontology Week”を堪能いただける素晴らしい機会が準備されています.春季大会における7学会との合同シンポジウムでは,本学会が主催するシンポジウム「高齢者のうつ病と認知症」のほか,「高齢者の就労:ケアを受けながら働くハイブリッドワーク」「高齢ドライバーの自動車事故リスクの把握」「コロナ禍における認知症診療の課題」「避難所における認知症支援」「認知症高齢者のエンドオブライフと意思決定支援」「認知症の人の在宅診療における課題」「基幹病院におけるせん妄ケアチームの活動」および「人生100年時代の認知症と心の健康問題」など本学会会員による興味深い講演が予定されています.
秋季大会は,2023年10月13日(金)~14日(土),日本教育会館(東京都千代田区)において通常大会の構成で開催され,一般演題・シンポジウムはもちろんのこと,特別講演,教育講演,ならびに共催セミナーなど多数企画いたします.プログラム委員会を開催して鋭意準備を進めてまいりますが,皆さま方からもぜひユニークなご提案をいただければ幸いです.一般演題の募集期間は2月14日~4月13日を予定しています.
春季・秋季大会に共通の大会テーマとして「百寿社会を生きる脳とこころのレジリエンス」を掲げました.老年期の心理・社会的要因のみならず,脳病理をはじめとする生物学的要因に対しても脳とこころがレジリエンスを発揮し得ることが近年の研究から明らかにされています.基礎から臨床実践まで幅広い研究に通底するレジリエンス概念を核として,老年精神医学に関わる多職種が連帯を深め,明日の臨床・介護福祉現場の活力向上につなげていただきたいというメッセージを込めました.副大会長は平川淳一先生(平川病院院長,東京精神科病院協会会長,日本精神科病院協会副会長)ならびに忽滑谷和孝先生(東京慈恵会医科大学附属柏病院精神神経科教授)にお引き受けいただきました.また,事務局長は教室の矢野勝治が務めますので,ご提案・ご要望・ご質問がございましたらお知らせください.
コロナ禍の行方はいまだ定かではありませんが,適切な感染対策を施したうえで現地での対面を基本として開催する予定です.多くの皆様にご参集いただき,熱い議論の場となると同時に温かい交流の場となることを期待しております.是非とも春の横浜会場,そして秋の東京会場へとお越しくださいますようお願い申し上げます.
2022年12月13日
第38回日本老年精神医学会
大会長 布村 明彦
2023年4月4日
先の大会長挨拶で申し上げました通り,第38回日本老年精神医学会 春季大会(パシフィコ横浜ノース)は日本老年学会を構成する7学会と合同で行われ,6月16日(金)~18日(日)に開催される合同シンポジウムの多数に本学会会員が登壇し,6月16日(金)の合同ポスターセッションにも本学会から5演題が発表されます.
加えて,本学会独自のプログラムとして,評議員会・社員総会はもとより今回公開したシンポジウム・教育講演・共催セミナーを準備いたしました.プログラム順にご紹介しますと6月17日(土)にはシンポジウム1「認知症前駆段階における神経精神症状」,教育講演1「認知症の人への支持的精神療法のエッセンス」,ランチョンセミナーと評議員会を挟んで,教育講演2「レビー小体病から老年期精神疾患を再考する」,シンポジウム2「ポジティブ精神医学/心理学を老年精神医学の臨床に活かす」が開催されます.6月18日(日)にはシンポジウム3「アルツハイマー病疾患修飾薬の社会実装をめぐって」,ランチョンセミナーと社員総会を挟んで,シンポジウム4「共生社会実現に向けて職域を超えた連携;各職種の役割と今後の展望」が開催されます.
会員の皆様にご討議いただきたいテーマが並びましたが,第38回日本老年精神医学会春季大会は現地開催のみでWEB配信(LIVE配信およびオンデマンド配信)は行いませんので,皆様是非とも会場にお越しくださいますようお願い申し上げます.なお,本大会参加者は自動的に7学会のプログラム(第33回日本老年学会総会)への参加が可能になります.また,本年は春季・秋季の両大会への参加により,割増の単位登録が可能になっておりますのでご確認ください.どうぞよろしくお願いいたします.