Q&A 痴呆介護の100か条
081〜082
老人保健施設の利用
081.
老人保険施設は、病院か施設か
老人保健施設というのは、病院での治療が終了したお年寄りが、家庭生活に戻るための準備をする施設と位置づけられています。しかし、実際には、ミドルステイや長期入院、入所待ちのための施設としての役割が大きくなっています。老健施設は、病院と同様に、直接窓口に行って、入所を申し込めば入所できます。すべての老健施設が痴呆症の介護を受け入れてくれるわけではなく、それぞれ特徴をもっているので、事前に評判を聞いたり、福祉事務所や保健所で情報を得ておく必要があります。
082.
老人保険施設は、長期入所をする所ではない
老健施設は、その機能の特性から、特別養護老人ホームなどとは異なり、入所期間が決まっており、原則として3か月、長くて6か月と思っておいたほうが無難です。特別養護老人ホームのショートステイより、時期や期間に融通がきくことから、介護者の休息のための短期、中期入所として、あるいは長期ケアの施設が見つかるまでの緊急避難場所として、利用するものと思っておけば間違いありません。このほか老健施設には、デイケアも併設されており、通所施設としても利用できます。
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