Q&A 痴呆介護の100か条
078〜080
有料老人ホームの利用
078.
契約前に十分なチェック、倒産したら保証はない
有料老人ホームは、私企業であり、入居は私的な契約に基づきます。これらの有料老人ホームは、入居時に少なくとも数百万円、たいていの場合は数千万円のお金を必要とします。万一、有料老人ホームが倒産してしまった場合、最初に払い込んだ大金が、払い戻されない事態も考えられます。それまで住んでいた家を処分して入居するような場合、ホームの経営に関する事前の調査を十分にし、専門家に相談し、ゆとりのある資金計画を立ておくことが必要です。
079.
介護型有料老人ホームは、介護の内容をチェック
痴呆症をケアしてくれる、介護型の有料老人ホームでも、ケアの内容は一律ではありません。徘徊しても大丈夫か、外出の際の付き添いはしてくれるのか、痴呆が進行して、寝たきりになったときはどのようになるのか、身体疾患などが生じた場合の対応はどうかなど、具体的に心配に思うことを確認しましょう。実際に、見学し、そこで生活している方々の様子をみたり、可能ならば利用経験のあるご家族の意見も聞いてみましょう。口コミの評判が一番確かです。
080.
あきらめないで、高いホームも使いよう
一般家庭にとって、財産を処分するのでもない限り、数千万円の入居金に加え、月々数十万円の費用を支払うことは大変なことです。しかし、だからといって、高額な有料老人ホームが使えないわけではありません。これらのホームのなかには、ショートステイやミドルステイを受け入れている所があります。このようなホームでは比較的柔軟な対応をしてくれるため、多少高額の費用を支払っても、緊急のときなどには非常に有効です。
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