−皮膚系−
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皮膚系
カンジダ皮膚炎

 

◆どのような病気か?◆
 カビの一種であるカンジダ菌による皮膚症状ですが、本来寄生力は弱く陰股部、腋窩(わきの下)、指間などの高温・多湿の部位に発病します。
 カンジダ菌は、皮膚にいつも存在する菌であり高温・多湿等の際に増殖し、発症しますが、人から人にうつることは少ないといえます。しかし、抗生物質やステロイド剤の乱用により増える傾向にあり、また、糖尿病やエイズなど免疫の機能が低下している患者に発症することが多いようです。

◆症状と特徴◆
 指(趾)間、腋窩、乳房下部、陰股部、肛囲(肛門のまわり)などに紅斑(充血による紅潮、赤み)や小水疱(水ぶくれ)、びらん・膿疱(うみがたまったもの)を多発し、かゆみや痛みを生じるものです。
 指趾間びらん症とよばれるカンジダ症は、水仕事の多い主婦や労働者によくみられます。ことに、中指と薬指の間に多いとされています。夏に多く、多汗症の人にみられることがあります。
 粘膜のカンジダ症としては、口腔カンジダ症(鵞口瘡とよばれる)もあります。

◆どこを注意すればよいか◆
 基礎疾患として糖尿病をもっていることがあります。口腔カンジダ症が認められるときには、背景に悪性腫瘍・白血病・ホジキン病・多発性骨髄症などがあることもあるので注意しましょう。また、抗腫瘍剤、ステロイドなどの長期投与があって、みられる場合もあります。

緊急時の応急処置
 病変部を乾燥させて、清潔にすることが大切です。

 

 

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