プログラム

6月12日(土)~6月27日(日)まで公開

大会長講演
大会長講演
「高齢者のwell-being(幸福・健康)と社会;JAGES22年の歩み」
演者:近藤克則(国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター,千葉大学予防医学センター)
シンポジウム
日時
2021年6月12日(土) 13:00~15:00 (ライブ配信)
シンポジウム
ソーシャル・キャピタルと高齢者のwell-being(幸福・健康)
座長:稲葉陽二(日本大学法学部),佐藤嘉倫(東北大学)
「ソーシャル・キャピタルと高齢者のwell-being JAGES(日本老年学的評価研究)からの知見」
演者:相田 潤(東京医科歯科大学)
「高齢者の閉鎖的ネットワークに関する考察」
演者:中田知生(北星学園大学)
「多世代共生社会に向けた高齢者とソーシャル・キャピタル」
演者:藤原佳典(東京都健康長寿医療センター研究所)
「コロナ禍における高齢者のソーシャル・キャピタルに関する理論的考察」
演者:佐藤嘉倫(東北大学)
「仮説の提示:AIとコロナ禍と高齢者のソーシャル・キャピタル」
演者:稲葉陽二(日本大学法学部)
要旨
ソーシャル・キャピタル,特に,社会参加に関連したネットワークなどの構造的なソーシャル・キャピタルは高齢者の心と身体の健康と関連しており,信頼や規範などの認知的なソーシャル・キャピタルは幸福感との関連も示唆されている.また,AIの社会実装がコロナ禍で一層促進されているが,これはソーシャル・キャピタルの大きな変化をもたらし,高齢者のwell-beingにも影響する可能性がある.本シンポジウムでは,ソーシャル・キャピタルと高齢者のwell-being との関連について,過去の知見を整理するとともに,コロナ禍とAIの社会実装が高齢者のwell-beingにどのような影響が有り得るかを,社会学,社会疫学に経済学からの知見も加えて論じる.
共催シンポジウム(共催:公益財団法人医療科学研究所)
日時
2021年6月13日(日)13:00~14:35 (ライブ配信)
共催シンポジウム
新しい時代環境に合わせて”地域”概念を問い直す
座長:田中 滋(埼玉県立大学)
「共生保障」とは なにか
演者:宮本太郎(中央大学法学部)
住民主体の共生型地域づくりの見える化の試み −なにがおきているのか,なぜおきているのか,どんな変化が生まれたか −
演者:堀田聰子(慶応義塾大学大学院健康マネジメント研究科)
ソーシャルセクターの役割 −地域コミュニティにおけるボランティア・NPO の観点から−
演者:宮垣  元(慶応義塾大学総合政策学部)
「地域コミュニティ」のコンセプトマッピング −(公財)医療科学研究所 2020年度自主研究の成果から−
演者:橋本 英樹(東京大学大学院医学系研究科)
要旨
少子高齢化,格差や孤立,さらに災害・コロナ禍に直面する中,「地域」での互助・共助の役割に期待が膨らむ一方,過疎化・社会的交流の減少などにより「地域」の弱体化が懸念されている.こうした中,包摂的な共生社会の在り方について近年の議論は展開しつつある.本シンポジウムでは,共生社会時代に向けて”地域”とはなにか,どのような役割が求められるのかを問い直すことを提議し,包摂的社会の実現における”地域”の在り方を模索することを試みる.
教育講演
教育講演
混合研究法
演者:尾島 俊之(浜松医科大学健康社会医学講座)
要旨
混合研究法とは,量的アプローチと質的アプローチを統合することにより,それぞれのアプローチを超えた理解が得られる研究法である.量的データは,内容の詳細がわからない,想定した項目の状況しかわからないという限界が,質的データは,その項目の頻度や定量的な性質がわからない,因果関係の検証は難しいという限界がある.そこで,混合研究法により,それぞれの限界を補い合うことができ,老年社会科学の展開に有用と考えられる.混合研究法の基礎知識と応用について解説する.
教育講演
教育講演
実践家参画型で進める形成的評価研究の方法
演者:大島 巌(日本社会事業大学)
要旨
社会課題解決のために有効で,エビデンスに基づく社会プログラムを形成・発展させることは,こんにち喫緊の課題と言えます.しかしながら,そのような効果的プログラムモデルを構築し,EBPプログラムへと発展させる有効な形成的評価の方法論は,これまで世界的に未確立でした.これに対して私たちは,実践現場を基盤にボトムアップ型でさまざまな関係者が参画し,協働でEBP効果モデルを形成する方法論「CD-TEP法」を開発しました.この教育講演では,この方法論を紹介すると共に,老年社会科学領域の研究で活用するための方法を概説します.
自主企画フォーラム
自主企画フォーラム
高齢者のパーソナリティと健康  − SONIC & NILS-LSA 共同研究の展開 −
司会:西田裕紀子(国立長寿医療研究センター)
話題提供:西田裕紀子(国立長寿医療研究センター)
     増井 幸恵(東京都健康長寿医療センター研究所)
     中川  威(国立長寿医療研究センター)
指定討論:権藤 恭之(大阪大学大学院人間科学研究科)
老年学系若手研究者企画
老年学系若手研究者企画
二次分析入門  − データの入手から分析まで −
司会:石岡 良子(慶應義塾大学)
話題提供:小池 高史(九州産業大学)
     福沢  愛(東京大学,日本学術振興会)