論文名 |
リスペリドン中止前後の頭部外傷後遺症患者の活動性の変化 ─ ICタグモニタリングシステムによる客観的評価 ─ |
著者名 |
樋上容子・樋口明里・山川みやえ・松浦和江・竹村有由・繁信和恵・周藤俊治・牧本清子 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,24(4):393-397,2013 |
抄録 |
本研究では,認知症症状のある頭部外傷後遺症患者一事例を対象とし,入院中のリスペリドン中止後の対象患者の歩行距離と時間を,ICタグモニタリングシステムで測定し,看護記録と比較した.患者の活動性の変化は,認知症治療病棟に設置したICタグモニタリングシステムで2か月間測定した.看護記録からは患者の歩行や活動性など入院生活について分析した.リスペリドン中止後,対象患者の1日の総歩行距離は有意に増加し活動性は増加していた.しかし,その活動性の増加は看護師にはとらえられておらず,客観的データからの患者の活動性の観察結果と看護記録上の看護師の認識には相違があったことがわかった. |
キーワード |
リスペリドン,認知症,活動性,ICタグモニタリングシステム |