論文名 |
認知症の終末期ケアとQOL ─ 倫理的視点から ─ |
著者名 |
箕岡真子
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雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(12):1436‐1442,2012 |
抄録 |
認知症の人のQOLについて適切な議論をするためには,まず,さまざまな状況下でさまざまな用いられ方をしているQOLの基本概念を明確にすることが必要である.認知症の人のQOLの評価にあたっては,できるかぎりQOLの主観的要素,とくにその感情的側面に配慮する必要がある.また終末期ケアにおいては,「その人の」「そのときに」ふさわしい治療のゴールを再考し,緩和ケアのコンセプトを取り入れることでQOLの向上に寄与できる.そしてQOLだけではなく,QOLs,QWLにも配慮することが重要である.
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キーワード |
QOL(quality of life),SOL(sanctity of life),終末期緩和ケア,QOLs(quality of lives),QWL(quality of working life)
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