2012 Vol.23 No.1
 
 
第23巻第1号(通巻282号)
2012年1月20日 発行
 

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巻 頭 言
「幸福」と「幸福感」と「臨床」と「老年精神医学」
新井平伊 
特集:アジア・オセアニア老年精神医学の動向
国際老年精神医学会(IPA)の役割
武田雅俊 11
韓国における老年精神医学の最近の状況
Byoung Hoon Oh 16
台湾における老年精神医学
Yung-Jen Yangほか 19
中国における老年精神医学の発展過程
Xin Yuほか 23
香港の老年精神医療の概要
Tak Shun Wongほか 26
タイにおける老年精神医学の現状
Nahathai Wongpakaranほか 33
シンガポールにおける老年精神医療
Kua Ee Heok 39
インドネシアにおける老年精神医学
Martina W.S. Nasrun 43
インドにおける老年精神医学の現状
S.C. Tiwariほか 49
オーストラリアにおける老年精神医学
Roderick McKayほか 56
調査報告 
行動・心理症状(BPSD)に対する不適切な薬剤使用について
宮村季浩ほか 63
成年後見用診断書の様式に関する全国調査
成本 迅ほか 74
基礎講座 
老年精神医学と神経心理学(1)記憶障害
船山道隆 81
連  載 
認知症臨床に役立つ生物学的精神医学(16)
 ─ アルツハイマー病の神経変性機序・分子生物学 ─
大河内正康,田上真次,武田雅俊 90
Column 
私たちの仕事
第10回 社会福祉士 
永島 徹
第11回 介護福祉士  
内田千惠子
第12回 介護支援専門員  
山?葉子
文献抄録 
女屋光基
書  評 
「高齢社会と認知症診療」
武田雅俊
学会NEWS
第27回日本老年精神医学会開催のご案内
学会入会案内
第22巻(2011年)総目次
編集後記
 
論文名 行動・心理症状(BPSD)に対する不適切な薬剤使用について
著者名 宮村季浩・安田朝子・木之下徹・元永拓郎・中野正剛・平井茂夫・ 大澤 誠・川嶋乃里子・川畑信也・高桑光俊・高瀬義昌・田北昌史・ 楢林洋介・八森 淳・平原佐斗司・池田惠利子・橋本 衛・ 池田 学・朝田 隆・小阪憲司  
雑誌名
巻/号/頁/年
老年精神医学雑誌,23(1):63-73,2012
抄録 【目的】BPSDの悪化関連要因となりうる薬剤について,その実態を明らかにする目的で調査を行った.【対象および方法】在宅でのBPSD医療に積極的に取り組んでいる医療機関15施設を選び,134人の受診者に関して調査票による調査を行った.【結果】薬剤別にみた処方人数は,降圧薬,抗精神病薬,認知症治療薬,消化器疾患治療薬,抗不安薬,抗血栓薬,睡眠薬,下剤(処方人数15人以上の薬剤)の順に多かった.そのうちBPSDの悪化関連要因とされた頻度は,パーキンソン病治療薬,抗不安薬,H2ブロッカー,抗ヒスタミン薬,抗精神病薬,抗てんかん薬,睡眠薬,抗うつ薬,副腎皮質ステロイド,抗アレルギー薬,認知症治療薬,泌尿器疾患治療薬の順に高かった(下線の薬剤は同頻度).【考察】認知症およびBPSDに対する薬剤の使用は,その使用目的を果たす以外に,BPSD悪化の原因ともなりうることが示された.本結果は,日常診療において薬剤による便益とリスクを検討し,適正に処方するための留意点を抽出するうえで,有用な情報を提供するものである.
キーワード 認知症,BPSD,BPSD医療,不適切な薬剤使用
> 論文名 成年後見用診断書の様式に関する全国調査
著者名 成本 迅・江口洋子・内藤健三郎・加藤佑佳・松岡照之・岡村愛子・谷口将吾・柴田敬祐・福居顯二      
雑誌名
巻/号/頁/年
老年精神医学雑誌,23(1):74-79,2012
抄録 【目的】よりよい診断書様式作成の基礎資料とするため,全国の家庭裁判所で用いられている成年後見用診断書について比較検討した.【方法】平成22年に全国31か所の主要家庭裁判所に依頼し,うち29か所から診断書の提供を受け記載項目の集計を行った.【結果】29か所すべての家庭裁判所で最高裁判所作成の診断書様式にない項目を独自に付け加えていた.その内訳としては,@JCSなど意識障害の有無に関する情報,AMRIやCTの所見など客観的検査所見,B改訂長谷川式簡易知能評価スケールやMMSEなどの知能検査,C計算力,理解力,記憶などの認知機能,D移動,食事,排泄などの生活機能,E回復可能性などに関する項目であった.【考察】今後,医療と司法が協働して非専門医にも記載しやすい統一様式を作成することが望ましいと考えられた.
キーワード 成年後見制度,診断書,かかりつけ医,財産管理能力