高齢者の睡眠を守る - 睡眠障害の理解と対応 -
井上 雄一/著
体 裁
A5判 140頁
刊行日
2014年5月
ISBN
9784863510739
内容紹介
- 本書は、睡眠医療の専門家が、加齢に伴う睡眠・生体リズムの
変化から、各種睡眠障害の病態と治療、予防、睡眠薬の服用法
と副作用、認知症と睡眠等をわかりやすく総合的に解説し、高
齢者の健康な睡眠を守るための知恵を伝授する、わが国初の高
齢者の睡眠障害マネジメントに関するガイドブックである。
著者紹介 (2014/4 現在)
- 井上 雄一
- 東京医科大学睡眠学講座・教授
- 医療法人社団絹和会睡眠総合ケアクリニック代々木・理事長
目 次
- 高齢者の睡眠障害−序にかえて
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- 第1章 介護者が知りたい睡眠に関する45 のQ&A
- T.介護者は眠れないのか?
- U.介護現場からの睡眠SOS
- 1.リズム障害
2.不眠
3.レム睡眠行動障害,入眠時幻覚
4.睡眠の基礎知識
- 5.認知症と睡眠
6.睡眠薬の使用
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- 第2章 加齢と睡眠・生体リズム
- T.睡眠構造の特性
- U.1時間ずれる体内時計
- V.睡眠中は「体が休まっている?」
- W.睡眠と関連した指標の加齢による変動
- X.高齢者はなぜ早寝・早起きか
- Y.昼間にも眠気は持続する
- Z.理想的な睡眠衛生とは
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- 第3章 高齢者と不眠
- T.不眠とは?
- U.高齢者不眠の特徴
- V.不眠の原因はさまざまである
- 1.精神生理性不眠
2.睡眠時無呼吸症候群
3.周期性四肢運動障害
- 4. レストレスレッグズ症候群(restless legs syndrome;RLS,むずむず脚症候群)
- 5.疾患による二次性の不眠
6.薬剤や嗜好品による睡眠障害
7.「眠りにくい」環境
- W.不眠はうつ病を引き起こす?
- X.不眠の治療
- 1.睡眠薬
2.睡眠薬の副作用とその対策
3.認知行動療法
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- 第4章 概日リズム睡眠障害
- T.睡眠相後退症候群と睡眠相前進症候群
- U.夜間せん妄とアルツハイマー型認知症
- V.睡眠日誌をつけよう
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- 第5章 睡眠時無呼吸症候群
- T.どのような病気か
- U.どのような人がかかりやすいか
- V.代表的な治療法:持続陽圧呼吸(CPAP)療法
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- 第6章 レストレスレッグズ症候群
- T.どのような病気か
- U.どのような症状か
- V.原因と診断
- W.非薬物療法と薬物療法
- ・代表的なレストレスレッグズ症候群の症例
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- 第7章 認知症の睡眠障害
- T.認知症と概日リズム睡眠障害
- U.認知症のリスクを高める睡眠時無呼吸症候群
- V.認知症高齢者におけるレストレスレッグズ症候群
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- 第8章 睡眠中の異常行動
- T.せん妄
- U.レム睡眠行動障害(RBD)
- ・レム睡眠行動障害の症例
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- 第9章 高齢者の睡眠を守るために
- T.睡眠は心身の機能を回復させる
- U.健康な睡眠を守る7 つの知恵
- 1.8時間睡眠にはこだわらない
2.眠くなってから寝床に就く
3.睡眠の邪魔になる刺激物を避ける
- 4.起きる時間は一定にする
5.昼間はしっかりと活動性を上げる
6.昼寝は20〜30 分以内とする
- 7.早朝散歩は必ずしもよくない
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- 参考文献
- 用語集
関連書籍
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