テレナーシング実践ガイドライン
聖路加看護大学テレナーシングSIG/編
体 裁
B5判 116頁
刊行日
2013年5月30日
ISBN
9784863510593
内容紹介
慢性疾患の患者さん等が自宅にいながらにして血圧管理や介護相談ができるとすればどうしますか?
本書は、慢性疾患で在宅療養する人を対象とし、近年の通信技術を利用して遠隔地から在宅療養者の健康状態を把握して疾病管理を行う「テレナーシング;Telenursing」を始めようとしている専門職の方々のために作成した実践ガイドラインです。
テレナーシングという言葉は、耳慣れない方も多いと思います。しかし、諸外国では1980年代から開始され、徐々に利用者が拡大し、在宅療養者や妊産婦等の人々が家庭に居ながらにして看護や保健指導を受けるというヘルスケアの方法が進展しています。国家プロジェクトとして提供される国もあり、わが国にも普及しつつあります。諸外国ではエビデンスに関する蓄積も多く、慢性疾患をもつ人への効果が報告されています。
本書の構成は、専門職用の実践ガイドラインと在宅療養者用のケアガイドを1冊にまとめ、在宅療養者を中心としたコミュニケーションツールとなるよう、工夫しました。内容の構成は下図のように共通ですが、専門職用には、研究の動向やメタ分析など、エビデンスを広く知っていただくため、内容を充実させました。
より多くの専門職と慢性疾患で在宅療養されている方々にテレナーシングに興味をもって頂き、テレナーシングに関する知識と技術を習得して、広く活用していただきたいと願っています。
執筆者一覧(執筆順)
- 亀井 智子 聖路加看護大学教授
- 山本 由子 聖路加看護大学大学院博士後期課程
- 金盛 琢也 聖路加看護大学大学院博士前期課程
- 亀井 延明 明星大学理工学部教授
- 中山 優季 東京都医学総合研究所運動・感覚システム研究分野難病ケア看護研究室 主任研究員
- 梶井 文子 聖路加看護大学准教授
目次
- はじめに
- 執筆者一覧・編集協力者一覧・査読者一覧
- 第1章 エビデンスに基づくテレナーシング実践ガイドライン
- T.テレナーシングとは:定義,動向,関連法規
- U.テレナーシングのエビデンス
- V.テレナーシングに必要なテレナースの姿勢とコミュニケーション技術
- W.在宅療養者のためのテレナーシング:アセスメントとモニタリング
- X.慢性疾患をもつ在宅療養者を対象としたテレナーシングの実践
- 第2章 在宅療養者のためのテレナーシング実践ガイド
- T.在宅療養者のためのテレナーシングの理解
- U.なぜ在宅療養にテレナーシングが必要か? テレナーシングのメリット
- V.テレナーシングを受けるために必要な機材
- W.テレナーシングにはどのような効果があるか?
- X.テレナーシングを受ける上で大切なこと
- Y.症状の観察方法
- Z.テレナーシング開始のためのガイド
- [.機器の操作について
- \.疾患の自己管理について
- ].「生き息きHOT和み」を用いたテレナーシングの実践例
- 用語解説
- おわりに
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