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血管性認知症  -逐行機能と社会適応能力の障害-

目黒謙一/著

認知症を語るとき,血管性認知症を知らなければ何も語れないことは専門家ならば自明の理である.

ならば…その重要といわれている血管性認知症について専門的に記された著書はあるのだろうか…?驚くことにいままで一冊もなかった…

だからこそ本書が”誕生”したのである.


体 裁
B5判 232頁
刊行日
2008年6月5日
ISBN
9784948742970
内容紹介
アルツハイマー病に次いで多い認知症疾患である「血管性認知症」に関するわが国で最初の著書です.神経心理学の導入,認知症高齢者の「脳・こころ・社会」の理解を目的に,認知症の概念から,疫学,神経心理学,代表的な症例,包括的システム,さらに軽度認知症障害の問題まで,内外の最新知見を取り入れて,わかりやすく解説されています.
目次
推薦者序文
著者序文
序 論
  T.包括的健康観
  U.心脳問題
  V.包括的介入のコンセプト
  W.大崎-田尻プロジェクト
   1.1991年全数調査
   2.1996年調査
   3.1998年有病率調査
   4.2003年および2005年発症率調査
第1部 概 念
 第1章 認知症の概念
  T.認知症の定義
  U.認知症の評価法
  V.臨床的認知症尺度
  W.認知症診断のアルゴリズム
   1.複数の認知機能障害の観察
   2.せん妄やうつ状態などの除外
   3.社会生活の水準低下
 第2章 血管性認知症の概念
  T.歴史的変遷
   1.Hachinski虚血点数の提唱まで
   2.NINDS-AIREN基準 vs 血管性認知障害(VCI)
   3.血管性認知病変(VCD)と皮質下血管性認知症(SVD)
   4.用語や概念の混乱の原因
  U.臨床的観察に基づく基本的理解
  V.診断基準と分類
   1.DSM-W
   2.ICD-10
   3.ADDTC
   4.NINDS-AIREN
   5.皮質下血管性認知症
   6.分類
  W.臨床的経過;「階段状の悪化」は血管性認知症に特徴的か?
  X.いわゆる「ビンスワンガー病」について
   1.臨床病理学的特徴
   2.診断基準
第2部 疫 学
 第3章 疫 学
  T.脳卒中と血管性危険因子の有病率
   1.血管性危険因子の有病率
   2.MRI所見
   3.血管性危険因子とMRI所見の相互関係
   4.脳卒中の既往と認知症
  U.血管性認知症の有病率
  V.危険因子
   1.デモグラフィック要因
   2.生活習慣
   3.内科疾患
   4.脳梗塞
  W.発症率
   1.認知症の発症率
   2.関連する要因
  X.生涯リスク
  Y.予後
 第4章 代表的疫学研究グループ
  T.Rotterdam Study
  U.Rotterdam Scan Study
  V.Honolulu-Asia Aging Study
  W.Honolulu-Asia Aging Study Autopsy Study
  X.Kungsholmen Project
  Y.Framingham Study
第3部 神経基盤
 第5章 機能解剖学
  T.血管性認知症の神経基盤
  U.戦略的重要部位
   1.視床
   2.尾状核
   3.被殻
   4.左角回・内包膝部
  V.神経ネットワーク
   1.記憶の神経ネットワーク
   2.前頭葉・皮質下ネットワーク
   3.前脳基底部由来の神経ネットワーク
  W.ラクナ状態
  X.白質病変
 第6章 画像診断
  T.MRI
   1.撮像の原理と実際
   2.正常解剖
  U.SPECT
   1.撮像の原理と実際
   2.正常解剖
  V.PET
   1.撮像の原理と実際
   2.正常解剖
第4部 神経心理症候学
 第7章 神経心理症候
  T.臨床的観察に基づく血管性認知症の基本的理解:アルツハイマー病との比較
  U.記憶障害
   1.記憶の三過程と分類
   2.アルツハイマー病に特徴的な記憶障害
   3.血管性認知症に特徴的な記憶障害
  V.失語
   1.線条体性失語
   2.視床性失語
  W.失行および行為障害・空間無視
  X.遂行機能障害
   1.遂行機能
   2.アルツハイマー病に認められる遂行機能障害
   3.血管性認知症に認められる遂行機能障害
  Y.無気力・無関心(apathy)
  Z.前頭葉・皮質下ネットワーク症候群
   1.背外側前頭前野症候群
   2.前頭眼窩症候群
   3.前部帯状回症候群
  [.血管性パーキンソン症候群
第8章 臨床的認知症尺度
  T.CDR項目
   1.記憶と見当識
   2.判断力と問題解決
   3.地域社会活動
   4.家庭生活および趣味・関心
   5.介護状況
  U.血管性認知症の特徴
   1.多発梗塞性認知症のパターン
   2.皮質下血管性認知症のパターン
第5部 症 例
 第9章 症 例
  T.多発梗塞性認知症
  U.戦略的重要部位の梗塞による血管性認知症
  V.皮質下血管性認知症
  W.血管性認知症として紹介された低酸素脳症の一例
第6部 包括システム
 第10章 包括システムの基本的方針
  T.認知症の予防
  U.介入疫学の基本
  V.認知症のリハビリとQOL
   1.認知症のリハビリ
   2.認知症のQOL
 第11章 血管性認知症の治療
  T.治療方針
  U.危険因子の管理と再発予防
   1.飲酒・喫煙・肥満
   2.高血圧
   3.糖尿病
   4.脂質異常症
   5.心房細動
   6.無症候性脳梗塞
   7.再発予防のための抗血小板療法
  V.認知機能障害に対する薬物療法
   1.神経伝達物質
   2.コリンエステラーゼ阻害薬
  W.行動障害に対する薬物療法
  X.包括的リハビリテーション
   1.心理社会的介入 
   2.ADL向上目的のリハビリテーション
 第12章 ケ ア
  T.ケアのポイント
  U.包括的ケアプランの作成
  V.保健との連携
  W.認知症と介護保険
第7部 軽度認知障害の問題
 第13章 軽度認知障害
  T.健常と認知症の境界領域
  U.MCIの概念
  V.診断基準に心理検査を入れる場合の問題点;循環論法に注意
  W.Petersen基準の問題点
  X.MCI概念の変遷
  Y.最軽度アルツハイマー病の操作的診断基準
  Z.MCIの有病率と認知機能障害
   1.有病率
   2.認知機能障害
   3.生活障害
 第14章 血管性MCIは存在するのか?
  T.臨床疫学
  U.問題提起
   1.血管性MCIは存在するのか?
   2.認知症の再定義の必要性
結 語
索 引
おわりに
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