認知症高齢者へのメンタルケア
室伏君士/著
あなたはどのようにして「現場」で「現(人)物」に触れ「現実」を知るのですか?
体 裁
A5判 300頁
刊行日
2008年5月15日
ISBN
9784948742963
内容紹介
「理にかなったケア」とは何かを提唱した著者がその集大成として認知症に関係する人々に贈るケアの本質を織るための一冊です.認知症の人々とどのように向き合い,付き合って行くべきかを26事例を基に解説されています.
認知症の人々の感じ方,考え方,悩み方,動き方,望み方などの生活・行動のあり方を知り,それを拠り所にしてケアを行うとはいったいどのようなことなのか…??
本書は認知症研究の第一人者である著者がその57年に及び経験を基にさまざまな認知症に対する対応を解き明かした一冊である.
目次
- はじめに
- 第1章 認知症高齢者に対する処遇対策の経緯
- I.認知症高齢者への処遇対策の経緯(2000年前まで)
- II.認知症高齢者への処遇対策の経緯(2000年以後)
- 第2章 認知症を示す疾患について
- I.概略
- II.各種の主な疾患について
- 第3章 認知症高齢者とのコミュニケーション
- I.コミュニケーションの一般的原則
- II.認知症高齢者との対話の留意事項
- III.施設生活にみる認知症高齢者の人間関係
- IV.認知症高齢者の精神世界
- 第4章 認知症高齢者への“理にかなったメンタルケア”
- I.理にかなったメンタルケアの理念
- II.認知症高齢者へのメンタルケアの原則:とくに老年性アルツハイマー病について
- III.血管性認知症に対するメンタルケア
- 第5章 認知症の行動・心理症状の発症要因とその対応
- I.行動・心理症状(BPSD)の成り立ちの概略
- II.BPSDへの対応:とくにメンタルケアを中心にして
- III.認知症に伴うBPSDに対する薬物治療
- あとがきにかえて:私の50数年の精神科歴の回顧
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