認知症疾患の診断と治療の実際 -すべての臨床医のための実践的アドバイス-
川畑信也/著
地域医療の第一線で活躍されている開業医の先生におすすめ!
体 裁
A5判 142頁
刊行日
2008年6月5日
ISBN
9784948742680
内容紹介
認知症と疑われる患者さんが受診した際に,臨床医としてどのように診断を行うのか,診断後どのように治療や介護を進めたらよいのかについて具体的かつわかりやすく記述してあります.
目次
- 第1章 認知症疾患に対する早期診断の重用性
- 第2章 「もの忘れ外来」の概要と実績
- I.「もの忘れ外来」における検査
- II.受診者の概要
- III.受診の経緯
- IV.受診したがらない患者さんへの対応 第3章 診察室における認知症診断の手順
- V.問診
- VI.問診の実際
- 第4章 アルツハイマー病の臨床診断
- I.アルツハイマー病の診断基準
- II.認知症を疑う患者さんの日常生活の変化
- III.家族からの情報で認知症を疑う
- 第5章 脳血管性認知症の臨床診断
- I.脳血管性認知症の分類
- II.日常臨床で多く見られる脳血管性認知症のタイプ
- III.脳血管性認知症の臨床経過
- 第6章 治療可能な認知症
- I.脳腫瘍、慢性硬膜下血腫
- II.甲状腺機能低下症
- 第7章 心理検査は必要か
- I.Mini-Mental State Examination(MMSE)
- II.MMSEの簡便な施行法
- III.心理検査は必ずしも必要ではない
- 第8章 認知症に罹患しているのか否か判断できない患者さんへの対応
- I.2つの選択;経過観察か専門医への診断依頼
- II.誤診
- III.セカンドオピニオン
- IV.ドネベジルの投与
- V.どのようなときに認知症専門医へ紹介するか
- 第9章 軽度認知機能障害(MCI)とは
- I.MCIの診断基準
- II.症例
- III.日常診療におけるMCI
- 第10章 画像診断からみた認知症診断
- I.臨床的定義
- II.画像統計解析:SPMと3D-SSP
- III.脳機能画像の限界
- 第11章 認知症と鑑別すべきおもな疾患
- I.抑うつ状態
- II.妄想・幻覚状態の鑑別
- 第12章 薬物療法の実際
- I.ドネベジルの投与具体的な使用方法、注意すべき事柄
- II.中核症状に対する薬物療法
- III.周辺症状に対する薬物療法
- 第13章 家族に対する認知症診断の説明:介護の問題と指導
- I.「もの忘れ外来」における検査説明の実際
- II.認知症は病気である
- III.病名の告知
- IV.在宅生活の継続と在宅介護
- V.施設などへの入所を勧めるとき
- 第14章 症例の検討
- I.典型的な経過を示すアルツハイマー病
- II.MCIから進展したアルツハイマー病
- III.行動異常、精神症状がみられるアルツハイマー病
- IV.診断に注意すべきアルツハイマー病
- V.脳血管性認知症
- VI.ピック病およびレピー小体型認知症
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