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改訂 痴呆カルテ

編 大國美智子

25年間におよぶ痴呆の介護相談をまとめました.

本書には・・・
人の優しさがあふれています.人の哀しさがあふれています.苦しさがあふれています.喜びがあふれています.
痴呆とはなにか?家族とはなにか?そして・・・「人とはなにか?」を見つめ直す書籍です.
本書には,家庭介護の原点があります.


体 裁
A5判 182頁
刊行日
2003年10月
ISBN
 
内容紹介
本書の初版は1991年で、いまから12年前にさかのぼります。その当時、13年間にわたって「アサヒ老人家族相談室」に寄せられた6千件にも及ぶ相談のなかから選んだ事例を中心に出版されました。今回はとくに、2000年から実施された介護保険との関係や、「人間らしさを尊重する痴呆ケア」についても、触れられています。
目次
はしがき

第一部 痴呆のケア
 1 診断と治療
    愛情に包まれ 悠然と生きられるよう
    程度越えると 周囲の注意深い目で
    正しい診断を 信頼性が高い「CT」「MRI」
    脳細胞に変化 なぜ起こるのだろう
    見極めるには 長時間の観察が必要
    回復の可能性 病型によって改善例
    発作なくても 既往症があれば疑い
    病識があるとき ごまかさずに対応を
    意識障害と別 差をはっきり知って
    妨げる疾患も 早期発見・手術で回復
    薬の副作用に 種類変えて量も加減
 2 家族さまざま
    対応の遅れで 家族関係亀裂の例も
    血縁者の拒否 家庭が崩壊する恐れ
    医療機関巡り 結果的には逆効果も
    大切なゆとり 熱意すぎれば重荷に
    電話だけでは 怪しい“元気な返事”
    実際の介護で 「家族のきずな」深く
    親類の口出し 複雑にさせる嫁の立場
    痴呆を隠さず 割り切って好結果に
    恥じるのが恥 痴呆性高齢者の増加のなかで
    介護は根比べ 繰り返しを気にせず
    妻の介護頼り 厳しい実態が現実に
    途中から同居 成否は理解と愛情に
    にじみ出る愛 妻の介護に打ち込む
 3 介護のポイント
    そのまま受容 言い争いから脱出を
    よい人間関係 叱らず逆らわず
    優しく接し プライドを傷つけず
    演技も必要に 納得する環境つくりも
    希望かなえて 欲望残っているはず
    後手より先手 徹底して生活を共に
    好みに合わせ 楽しい雰囲気つくる
    活字の効用も 読んで症状おさまる
    虚構への支援 本人の思いを大切に
    昔取った杵柄 残された能力を刺激
    話題の転換を 違う方向に関心誘う
    生活史の延長 妄想から人生を再現
    病型と介護法 まず不安を除くこと
    能力の活用を 舞台では見事な謡い
    訓練と重症度 無理強いは逆効果に
    判断がつかない 無保護的に見守って
    愛情でくる むこわれやすい重症者
    投薬の“功罪” 妄想減るが無気力に
 4 事故や悪化のきっかけ
    異食に要注意 目を離さず好物用意
    鈍る温度感覚 季節の区別もつかず
    食事での注意 飲み込めるよう工夫
    入院して手術 退院後も症状は悪化
    肉親との別れ 支柱失い症状が進む
    転居する場合 訓練しながら新居へ
    転ばないよう 骨折しやすい高齢者
 5 家族ケアから社会的ケアへ
    子どもが支えに 平静さ取り戻した嫁
    受験の障害 やむなく老人施設へ
    良い家庭ケア おおらかに見守る嫁
    初老期に突然 地域の理解と支えを
    会社を一筋に なにが何でも出勤
    他人の理解で あたたかさ身にしむ
    仲間を見つけ 甘え甘えられて好転
    施設へ通所で 仕事頼まれ上機嫌に
    短期保護制度 介護者が倒れたときに
    入所“拒否症” 本人の納得を得よう
    デイサービス 難点は負担重い送迎
    ボランティア 素直さこそ活動の源
    ネットワーク 介護疲れの妻を援助

第二部 介護保険が始まって
 1 介護保険とサービスの質の向上
    新しい手続き 福祉制度が措置から契約に
    要介護の認定 痴呆の状況を伝える
    介護保険の利用 要介護度と支給限度額
    ケアプランが大切 納得いくまで検討を
    利用者の立場 苦情解決と情報公開
    ケアと財産管理 権利擁護と成年後見制度
    施設の充実を 気軽に預けられたら
    身体拘束の訳 最良の方法と思っていた
    俳徊への対応 健康な痴呆性高齢者の悲劇
 2 人間らしさの尊重
    よりよいケア 人間らしさの尊重
    やさしい刺激 五感に響く環境
    在宅か施設か 夫の決断
    終末期の介護 夫婦の絆

あとがき
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