生涯現役の危機 −平成不況下における中高年の心理−
杉澤秀博・柴田 博/編著
体 裁
A5判 146頁
刊行日
2003年10月1日
ISBN
9784948742505
内容紹介
日本人はなぜこんなにも働くのか?
ドイツ,イタリアの3倍という就労意欲をいったいどこに向けるというのか?
そして,雇用不安と老後の生活設計という課題をかかえた中年は,今,なにをすればよいのか?
本書は、雇用不安の現状と「生涯現役」を目指すための問題点を提示します.
著者一覧 ※所属は掲載当時
黒澤 昌子 政策研究大学院大学教授
- 樋口 美雄 慶応義塾大学教授
- 原田 謙 桜美林大学加齢・発達研究所研究員
- 小林江里香 東京都老人総合研究所 研究員
- 杉原 陽子 東京都老人総合研究所 主任研究員
目次
- 第1章 生涯現役の危機:中高齢期の就業状況の分析
- 1. はじめに
- 2. 中高齢期の就業意欲と就業の実態
- 3. 中高齢期の高い就業意欲の要因分析
- 4. キャリア形成と高齢期の就業
- 5. むすび:中高齢期「現役」継続の条件
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- 第2章 不況下における職業・生活ストレスの格差
- 1. 分析課題
- 2. 失業・転職経験とストレス
- 3. 職場におけるエイジズム
- 4. 企業行動と従業員のストレス
- 5. 職業ストレスの職業・産業格差
- 6. むすび:職業ストレスの格差解消に向けて
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- 第3章 転職困難の背景と成功の条件
- 1. はじめに
- 2. 転職経験と長期雇用慣行
- 3. だれの転職・再就職が困難なのか
- 4. 転職・再就職における入職経路
- 5. よりよい就職ができたのはどのような人か
- 6. おわりに
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- 第4章 「生涯現役」をめぐる疑問:向高齢期における実態と意義
- 1. はじめに
- 2. 生涯現役の概念と定義
- 3. 生涯現役の実態
- 4. 向高齢期における現役であることの意味
- 5. 現役である機械は均等か
- 6. むすび:生涯現役社会の課題
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