痴呆症の介護について、いろいろなことを書いてきました。最後に、重要なことを一つだけ繰り返すなら、どのようなときも備えあれば憂いなしということです。早めに診断を受け、自分の意思を形にしておけば、家族も介護上の意思決定がしやすくなります。在宅介護をするときも、介護者が倒れたときを想定して、いざというとき預ける施設を探しておきましょう。痴呆は進行して、やがて死に至る病です。進行した場合の介護の方針、終末期の医療について、まだ元気なうちから話し合っておきましょう。最期に失敗して悔いを残すことがないように。
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