◆どのような病気か?◆
口腔アフタは、痛みを伴って口腔内に発生する輪郭のはっきりとした小さな直径5ミリくらいの円形の潰瘍で、しばしば黄白色の膜に覆われているものをいい、食べ物が触れると強い痛みがあります。アフタは、大きく (1)再発性アフタ、(2)褥瘡性潰瘍 に分類されます。再発性アフタの原因は不明ですが、褥瘡性潰瘍の原因はあっていない入れ歯や、虫歯や破損歯の鋭い辺縁の長期にわたる口腔粘膜への刺激が原因とされます。
◆症状と特徴◆
再発性アフタは20〜30歳代の女性に多く、老人では、まれです。突然、口の粘膜に円形の小潰瘍ができ、食べ物などの接触により強い痛みがあります。2週間から1か月で治ります。
褥瘡性潰瘍は、高齢者口腔潰瘍のなかで最も頻度が高いものです。舌側面の後方、ほお粘膜や歯肉とほお粘膜の移行する部分などによくできます。普通は1個の独立した潰瘍で、多少発赤しています。やはり食物の接触で強い痛みを生じます。
緊急時の応急処置
耳鼻科、歯科、口腔外科への受診が望まれます。
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