論文名 | アルツハイマー型認知症治療薬の使い分けは可能か |
著者名 | 中村 祐 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1027-1036,2012 |
抄録 | 2010年までは,抗認知症薬はコリンエステラーゼ阻害薬であるドネペジルのみであったが,2011年に新しく3剤(ガランタミン,リバスチグミン貼付剤,メマンチン)が製造承認を受けた.コリンエステラーゼ阻害薬は3剤となったが,薬物としての基本的な特徴や剤形が大きく異なることから,今後使い分けが進んでいくと思われる.また,メマンチンはコリンエステラーゼ阻害薬と併用が可能である.今後,4剤を使い分けたり,併用することにより治療の幅が大きく広がることが期待される. |
キーワード | ドネペジル,ガランタミン,リバスチグミン,メマンチン |
論文名 | 実臨床からみたドネペジル単独療法とドネペジルとメマンチン併用療法の臨床効果 |
著者名 | 川畑信也,彦坂しのぶ |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1037-1041,2012 |
抄録 | もの忘れ外来受診者を対象にドネペジル単独療法ならびにドネペジルとメマンチン併用療法の臨床効果を検討した.ドネペジル単独療法は,服薬なしの自然経過に比して明らかに認知機能障害の進行抑制効果を期待できる.ドネペジル,メマンチン併用療法に関しては,対象事例が少ない,検討期間が短いなど多くの問題点があり期待される効果を観察することはできなかった.併用療法に関しては今後の検討課題である. |
キーワード | ドネペジル塩酸塩,メマンチン塩酸塩,アルツハイマー型認知症,MMSE,ADAS-J cog |
論文名 | ドネペジルを中止・休薬する際の注意点 |
著者名 | 福井俊哉 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1042-1044,2012 |
抄録 | 2011年よりドネペジルに加えてコリンエステラーゼ阻害薬の2種,NMDA受容体拮抗薬の1種が実診療で使用可能となり,世論の関心はこれらの新規薬剤がドネペジルにどの程度優れるかという点に集約されている.その点に関心が高まることは誤りではないが,奏効しているドネペジルを興味半分で変更することは決して正しいことではない.冷静な判断力をもって治療薬選択を行うべきであることを強調した. |
キーワード | アルツハイマー病,レビー小体型認知症,ドネペジル,治療中止,コリンエステラーゼ阻害薬切り替え |
論文名 | アルツハイマー病におけるドネペジルの使用経験 |
著者名 | 野澤宗央,一宮洋介 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1045-1047,2012 |
抄録 | 2011年,ガランタミン,リバスチグミン,メマンチンの新たな抗認知症薬がわが国で発売となり,日本人における報告も徐々にみられるようになった.1999年から使用可能であったドネペジルを加え,抗認知症薬4剤を今後どのように使い分けるのが効果的であるか,いまだ課題は多い.筆者らは以前にドネペジル10 mg/日は軽度〜高度すべてのアルツハイマー病(AD)に対し約1年間認知機能障害の進行を抑制することが可能であること,ドネペジル5 mg/日の内服期間にかかわらず,増量後効果が期待できることを報告した.ここではその結果を踏まえ,再度ドネペジル10 mg/日について最善の使用法を検討した.今後ドネペジル10 mg/日の軽度〜中等度のADに対しての保険適応の拡大が期待される.また増量のタイミングとしてはドネペジル5 mg/日で効果がみられる場合はできるかぎり同量にて経過をみることがよいと考えられた.さらにメマンチンとの併用の時期などが,大きな検討課題であると思われる. |
キーワード | donepezil hydrochloride, high oral dose , Alzheimer's disease |
論文名 | アルツハイマー病患者におけるドネペジルの有効性 |
著者名 | 櫻井博文,羽生春夫 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1048-1050,2012 |
抄録 | ・ドネペジルは1日1回投与で血中半減期も長いことから,独居高齢者が今後も増加するわが国において,最も使いやすい薬剤である. ・ドネペジル投与により自然経過に比べて約2年間の認知症の進行抑制がみられた.とくにドネペジル投与後に長期(2年以上)の認知機能安定群は,投与1年後の脳血流検査で外側・内側前頭葉,前頭葉眼窩面の血流増加がみられた. |
キーワード | アルツハイマー病,ドネペジル,独居高齢者,脳血流,SPECT |
論文名 | 身体愁訴を主訴として受診し,その改善にドネペジル塩酸塩が有効であった高齢者の一例 |
著者名 | 稲村圭亮,品川俊一郎 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1051-1054,2012 |
抄録 | 身体愁訴を主訴として来院した高齢者の背景としてアルツハイマー病の存在が疑われ,ドネペジル塩酸塩が身体愁訴の改善に有効であった1例を経験した.高齢者の精神科臨床において身体愁訴を目にすることは多いが,その病態はさまざまであり,症候学的な特徴を理解することが,背景にあるさまざまな病因を把握するうえで必要となる.本稿では,身体愁訴を主訴とする高齢者の診療においては,その背景に変性疾患を含む認知症が存在している可能性を念頭におき,その症候を正確に評価し,さらに同居者などから客観的な情報を得ることが重要であることを症例を通じて考察した. |
キーワード | ドネペジル塩酸塩,身体表現性障害,アルツハイマー病,BPSD |
論文名 | ガランタミンの認知機能維持効果に関する検討 |
著者名 | 馬場康彦,足立英一,田口尚人,大塚博明 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1055-1059,2012 |
抄録 | ガランタミンのニコチン性アセチルコリン受容体へのアロステリック賦活作用は,アセチルコリンを介したシグナル伝達の増強をもたらし,認知機能の高い改善効果に加えて,より長期的な維持効果の発現に寄与する薬理学特異性と考えられる.軽度〜中等度のアルツハイマー病(AD)に対するアセチルコリンエステラーゼ阻害薬の認知機能維持効果に対する自験例の調査では,ガランタミンにおいて投与後9か月間にわたる長期的な認知機能の維持効果が示された.AD初期から中期において認知機能を維持することは,より良好な日常生活動作の保持に寄与する重要な因子であると考えられる. |
キーワード | アルツハイマー病,ガランタミン,APL作用,認知機能,維持効果 |
論文名 | ガランタミンのニコチン性allosteric potentiating ligand(APL)作用を介した症状改善の経験 |
著者名 | 丸木雄一 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1060-1062,2012 |
抄録 | ガランタミンはアセチルコリンエステラーゼ阻害(AChE-I)作用とニコチン性APL作用を有する.後者の作用により,他のAChE阻害薬に比して,強力な認知機能改善作用を有することや,さまざまな神経伝達物質の放出の促進により,気分が落ち着く,穏やかになる症例を経験する.また,さまざまな神経伝達物質の障害を有していることが推測される脳血管障害を伴ったアルツハイマー病に対してもAPL作用を介する効果が期待されている. |
キーワード | 脳血管障害,脳保護作用,軽度認知機能障害,アセチルコリンエステラーゼ阻害薬,disease modification |
論文名 | ガランタミンの長期使用例 |
著者名 | 和田健二,中島健二 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1063-1066,2012 |
抄録 | ガランタミンにて加療したアルツハイマー型認知症(DAT)患者4例のADAS-cogの長期治療経過について報告した.いずれの症例もガランタミン投与1年〜1年半の治療期間はベースライン時のADAS-cog得点を維持しており,低下傾向にあるDAT患者の認知機能を長期間にわたって維持することが示された.今後,わが国における認知症治療エビデンスの蓄積が期待される. |
キーワード | ADAS-cog,APL作用,アルツハイマー型認知症 |
論文名 | ガランタミンの投与により認知症の行動・心理症状が改善したアルツハイマー病の1例 |
著者名 | 植木昭紀 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1067-1070,2012 |
抄録 | 中等度アルツハイマー病の78歳女性において,ガランタミンの単剤投与により認知症の行動・心理症状(BPSD)である興奮,脱抑制,異常行動がしだいにみられなくなり介護への抵抗が軽減した.これにはニコチン性アセチルコリン受容体に対するガランタミンのアロステリック活性化リガンド作用によるアセチルコリン作動系以外の神経伝達系への関与も考えられる.このガランタミンの臨床特性を考慮すればBPSDを治療するための新たな選択肢として期待できると考えられた. |
キーワード | ガランタミン,アルツハイマー病,認知症の行動・心理症状(BPSD),アロステリック活性化リガンド作用 |
論文名 | アルツハイマー型認知症のBPSDにガランタミンが有効であった症例 |
著者名 | 北村ゆり |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1071-1073,2012 |
抄録 | ガランタミンは他のアセチルコリンエステラーゼ阻害薬にはない前シナプスのニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)に対するAPL作用を介し,さまざまな神経伝達物質の分泌を促進する.今回ドネペジルからガランタミンへの切り替えにより,とくにセロトニンを介すると考えられるBPSDの変化を認めた症例を経験したので報告する. |
キーワード | ガランタミン,セロトニン,BPSD,APL作用 |
論文名 | アルツハイマー病におけるメマンチンの臨床効果 |
著者名 | 長田 乾,高野大樹,山ア貴史,前田哲也,佐藤雄一,池田靖子,中瀬泰然 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1074-1078,2012 |
抄録 | NMDA受容体拮抗薬であるメマンチンは,アルツハイマー病において認知機能改善効果とともに神経細胞保護効果も有する.症例1は,近時記憶障害に加えて,焦燥や傲慢さが認められた72歳の男性で,ドネペジルが処方されたが下痢の副作用のために継続困難で投与中止となり,メマンチン20 mgの単独療法が行われた結果,焦燥や傲慢さが改善し,中核症状では言語疏通性に改善が認められた.症例2は,記憶障害,注意障害,実行機能障害などの中核症状に加えて,焦燥,不機嫌,被害妄想,攻撃的言動,徘徊などのBPSDを呈した86歳女性で,メマンチン10 mgとドネペジル5 mgの併用療法により,BPSDが改善し徘徊の頻度も少なくなり,家事にも関心を寄せるようになった.両症例ともに目立った有害事象は観察されなかった. |
キーワード | アルツハイマー病,メマンチン,NMDA受容体拮抗薬,併用療法 |
論文名 | メマンチンの臨床的特徴;アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症における使用経験 |
著者名 | 内海久美子 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1079-1082,2012 |
抄録 | アルツハイマー型認知症(AD)とレビー小体型認知症(DLB)においてメマンチンの効果と副作用について検証した.AD群では,効果は49.2%にみられ,易怒性の改善が33例と最も多く27%,次いで活気を取り戻した例が17%であった.副作用は39.3%にみられ,眠気が最も多く22.1%,次いでめまいが13.1%であった.DLB群では,効果は73.7%と高率に認め,AD群と同様に,興奮・易怒性の改善が36.8%と最も多かった.副作用はAD群より少なく,めまいを10.5%に認めたのみであった. |
キーワード | メマンチン,アルツハイマー型認知症,レビー小体型認知症,興奮・易怒性 |
論文名 | ドネペジルとメマンチンの併用効果;脳血流変化と臨床効果に関して |
著者名 | 金谷潔史,阿部晋衛,酒井 稔,藤井広子,岩本俊彦 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1083-1086,2012 |
抄録 | ドネペジルとメマンチンの併用効果を,家族からの症状変化の聞き取り調査,SPECTによる脳血流量の変化の面から検証した.メマンチンを併用することで,BPSDの症状改善を認め,脳血流量は,両側の直回,眼窩回から前部帯状回にかけての広範囲な領域,右角回から上・中・下側頭回にかけて有意な血流増加を認めた.脳血流の上昇部位と,会話量の増加,イライラ・興奮の減少,徘徊消失等の改善項目との間に何らかの関連が示唆された. |
キーワード | メマンチン,ドネペジル,併用効果,BPSD,脳血流,SPECT |
論文名 | メマンチンはコリンエステラーゼ阻害薬と併用したほうが望ましいか |
著者名 | 甘利雅邦 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1087-1089,2012 |
抄録 | メマンチンはコリンエステラーゼ阻害薬との併用が可能で,相乗効果が期待できるところが最も大きな特徴と考えられる.しかし,コリンエステラーゼ阻害薬が副作用などで使用困難な場合は単独使用でも有効な場合もある.またBPSD(とくに攻撃性や易怒性)に対しても著効例があるが,副作用としてふらつきや傾眠があるため転倒には注意をはらう必要がある. |
キーワード | アルツハイマー病,認知症,メマンチン,認知症治療薬,BPSD |
論文名 | 前頭葉機能とBPSDに対するメマンチン著効例に関する報告 |
著者名 | 橋本 学 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1090-1095,2012 |
抄録 | メマンチンは,アルツハイマー型認知症の陽性BPSD(興奮,脱抑制,易刺激性など)に対して効果の期待できる薬物としてコンセンサスを得つつある.しかし,メマンチンの意義は,陽性BPSDに対する治療薬として用いることにのみあるのではない.BPSDの改善作用を有しながら認知機能にも効果を発揮することに意義がある.MMSEなどの側頭葉・頭頂葉系の機能検査では測定しにくい注意・遂行機能などの前頭葉機能が改善した症例も存在することから,軽度認知障害(MCI)や軽度症例も含めた治療効果を検討すべき薬物であると思われる. |
キーワード | アルツハイマー型認知症(AD),メマンチン,アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(AChE-I),前頭葉機能,軽度認知障害(MCI) |
論文名 | 第III相二重盲検・長期試験の経験から |
著者名 | 片山禎夫 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1096-1101,2012 |
抄録 | リバスチグミン貼付剤の二重盲検・長期試験第III相に参加した.18 mg投与群6例は,プラセボ投与群6例に比べて,明らかに改善していた.18 mg投与群のうち2症例を呈示した.2症例とも活動性が低下している症例であった.リバスチグミンの投与により,活動性の改善が目立った.食欲,睡眠,感情の変化に影響はなかった.リバスチグミンは,行動性低下の認められるアルツハイマー病の人,消化器,心臓,睡眠,感情に副作用の懸念がある人に第1選択薬と考えた. |
キーワード | リバスチグミン,パッチ剤,アルツハイマー病,心電図,行動性低下 |
論文名 | 認知症治療において経皮吸収型製剤にはどのような利点があるだろうか |
著者名 | 中西亜紀 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1102-1105,2012 |
抄録 | リバスチグミンが経皮吸収型製剤であることの特徴が,認知症治療においてどのようなメリットがあるのか,2例の症例を呈示し考察した.単に薬物療法としてのみならず,本人の尊厳を保持しながら介護者が服薬管理にかかわり,「貼る,はがす,洗う」という一連の動作を行うことを通して精神面のケア実践を図ることができる可能性が示唆される. |
キーワード | リバスチグミン,経皮吸収型製剤,アルツハイマー病,服薬コンプライアンス,スキンケア,認知症ケア |
論文名 | アルツハイマー型認知症の臨床的改善に対するリバスチグミンの効果 |
著者名 | 中野倫仁 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1106-1108,2012 |
抄録 | @リバスチグミンをアルツハイマー型認知症治療薬全体の2割の症例(9例)で用い,その多くはメマンチンとの併用療法を行った. A頭痛,皮膚症状,興奮などにより脱落した症例はあるが,多くは継続使用可能であった. B顕著な臨床効果を2症例で認めた.いずれも意欲改善が顕著であった.また精神症状の安定や部分的ではあるが記憶力改善も認めており,他の薬剤の効果が不十分である症例に対して試みる価値があると考えられた. |
キーワード | リバスチグミン,意欲改善,AChE阻害薬 |
論文名 | アルツハイマー病治療のための新たな経皮吸収型リバスチグミンパッチ剤の著効例報告;単独療法と併用療法についての考察 |
著者名 | 安間芳秀,安間祥子 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1109-1115,2012 |
抄録 | 高齢者は基礎疾患を有し多剤を服薬していることが多いが,リバスチグミンは唯一のパッチ剤であり,追加処方にも抵抗が少ない.発売後1年間で94症例に使用し,著効を示した単独およびメマンチンとの併用例を呈示し,MMSEや時計描画テストでの改善の意義,併用時の注意点,副作用への対処方法,そして患者を取り巻く多職種協働の重要性等を検討した. |
キーワード | リバスチグミン,ブチリルコリンエステラーゼ,前頭葉機能,G1型ChEアイソフォーム,多職種協働 |
論文名 | リバスチグミンパッチへの期待と投与症例より得られた知見 |
著者名 | 小林直人 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,23(9):1116-1120,2012 |
抄録 | リバスチグミンパッチが発売されてから,アドヒアランスの向上を期待して,多くの患者に本薬が利用されつつある.筆者が発売直後に外来で実施したアンケート調査でも本薬の利便性に対する期待が大きいことを確認できた.投与症例からは,意欲や感情面への効果が際立っており,消化器症状や皮膚症状は予想以上に少ないことを経験した.また,介護負担の軽減にも本薬が貢献していることを客観的尺度により評価することができた. |
キーワード | リバスチグミンパッチ,副作用,介護者,アンケート,皮膚症状 |