論文名 | ケアプランの作成について |
著者名 | 白澤政和 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,14(9):1081-1089,2003 |
抄録 | ケアマネジメントでのケアプランの位置づけを明らかにし,ケアプラン作成での原則を示した.さらに,アセスメントからケアプラン作成過程を詳細に論述し,ケアプランの中心となる「生活ニーズ」の把握方法を提示し,そこでの高齢者のストレングスを活用する方法や意思表示が困難な場合の把握方法について言及した.最後に,このケアプランを痴呆性高齢者に対応した場合の特徴を論述している. |
キーワード | ケアプラン,ケアマネジメント,生活ニーズ,痴呆性高齢者 |
論文名 | ケアマネジャーの面接技法 |
著者名 | 今井幸充 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,14(9):1090-1095,2003 |
抄録 | ケアマネジャーが利用者の生活ニーズを的確にとらえるためには,利用者との面接が欠かせない.面接は,ケアマネジャー側の必要性から実施される場合と利用者の希望で実施されることがあるが,いずれにしても面接に際しての基本的な心構えを習得しておく必要がある.また,より効率のよい面接を行うためには,面接技法に従って行うことが求められ,これらの技術もケアマネジャーの基本的能力のひとつとして求められている.ニーズ評価やケアプラン作成などの技術と同様に,面接技術の向上もケアマネジャーに必要である. |
キーワード | ケアマネジメント,生活ニーズ,アセスメント,要介護者,家族面接 |
論文名 | ケアマネジャーに必要なチームワークの技術 |
著者名 | 野中 猛 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,14(9):1096-1100,2003 |
抄録 | 生活に困難さのある人びとを総合的かつ計画的に支援するための体制と技術であるケアマネジメント,およびその担い手であるケアマネジャーにとって,チームワークや連携の技術は必要不可欠である.各機関の各専門職による地域内連携が不足している現状の一端を紹介し,チームワークや連携のためには意識的な工夫や技術が必要であることを強調した.加えてケースカンファレンスの技術を整理し,最後にわが国の現状に即した課題を提案した. |
キーワード | ケアマネジメント,チームワーク,連携,ケースカンファレンス,多職種協働 |
論文名 | 痴呆性疾患別ケア |
著者名 | 繁信和恵,池田 学 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,14(9):1101-1108,2003 |
抄録 | 介護保険が開始され,多くの痴呆性高齢者が初期から進行期にわたってさまざまな介護サービスを受けられるようになった.今後は,それぞれの痴呆性疾患に特徴的な症状への対応を考慮したケアプランの作成,治療・進行予防を目的としたケアプランの作成などが必要になってくると思われる.ここではケアプラン作成時に役立てたい,疾患に特徴的な症状・経過等を概説し,またその特徴を逆に生かした看護やケアを紹介する. |
キーワード | ケアプラン,痴呆,ケア,介護保険 |
論文名 | 身体疾患別ケア |
著者名 | 萩原正子 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,14(9):1109-1114,2003 |
抄録 | "次にあげる疾患別ケアは訪問看護の現場で実践していることである.訪問看護師とケアマネジャーとの兼務で見えてくる状況は多い.現場で利用者と介護者の状況を即座にアセスメントし,必要なケアの提供,介護者への指導,精神的援助も行い他職種との連携により充実したケアを行う.在宅では100人の利用者に100通りのケアが存在し,絶対のケア,方法はない.また,到達する目標,方向も一律ではない.だからこそ臨機応変に対応しかかわっていく姿勢が求められる. (1)在宅ケアのよし悪しはケアマネジャーのマネジメントで決まる (2)多くの疾患をもつ痴呆性高齢者のケアはチームで行うと有効である (3)介護者の肉体的,精神的,経済的負担の軽減を考える (4)ケアマネジャーはこれからの方向性や起こりうる現実を介護者に示せる専門職である " |
キーワード | 痴呆,介護者,訪問看護 |
論文名 | 給付管理と介護報酬の見直し |
著者名 | 水野谷繁 |
雑誌名 巻/号/頁/年 |
老年精神医学雑誌,14(9):1115-1122,2003 |
抄録 | 介護支援専門員(ケアマネジャー)の業務である「居宅サービスの上限管理」は,従来の医療保険制度にはなかった新しい概念であり,介護保険制度の特徴のひとつである.介護報酬の請求事務とともに,コンピュータ・ソフトを用いることが不可避となっている.一方,介護報酬の一部改正が行われ,「居宅介護支援事業」については,一律1か月850単位に引き上げられた.さらに,「4種類以上の居宅サービスを定めた居宅サービス計画(ケアプラン)を作成し,かつサービス実績があった場合」に100単位の“加算”が導入され,複数のサービス活用を“期待”していることが読みとれる. |
キーワード | (1)「ケアマネジャーの3つの業務」,(2)「進むコンピュータ・ソフト化」,(3)「重度化とともに増す自己負担」,(4)「7割が“単品”または“2種類”のサービス利用」,(5)「“ニーズ”と“デマンズ”の不一致」,(6)「有効的なアウトカムの実施」,(7)「求められる質の向上」 |