第18回日本老年精神医学会 演題抄録 |
【U 1−50】 |
Charles Bonnet syndromeに対する抗痴呆薬の効果 |
国立下総療養所臨床研究部 堀 宏治 織田辰郎 藤原 博 国立下総療養所精神科 冨永 格 金 廣一 寺元 弘 国立療養所犀潟病院精神科 千貫 悟 国立療養所犀潟病院臨床研究部 池田正行 名古屋大学大学院医学研究科精神生物学分野 稲田俊也 アインシャムス大学老年精神科 アシュアアブデル・モネイム 慶應義塾大学医学部精神神経科 鹿島晴雄 |
Charles Bonnet syndrome(CBS)は病識を有する幻視症状を示す症候群で,痴呆や精神疾患を伴わず,幻視以外の精神症状を認めないなどの特徴を有する.しかし,一方で,CBSは痴呆の前駆症状であるとする報告もある.今回,演者らはCBSの2症例に対して抗痴呆薬ドネペジルを投与し,1例は幻視症状が消失したが,もう1例はせん妄,幻視症状が増悪した.症例の報告を行うとともに,CBSと痴呆との関係についても考察した.
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2003/06/18 |