第18回日本老年精神医学会 演題抄録 |
【U 1−39】 |
痴呆の病名告知に関する研究I;医師に対する告知の意識調査から |
聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室 稙田 忍 志賀雅代 新妻加奈子 伊藤幸恵 渡部廣行 森嶋友紀子 松尾素子 田所正典 塚原さち子 川合嘉子 山口 登 青葉安里 (社)浴風会高齢者痴呆介護研究・研修東京センター 小野寺敦志 長谷川病院 鈴木佳子 日本社会事業大学 下垣 光 |
【目的】軽度痴呆患者の症状は一般的に部分的な短期記憶障害に限定され,理解力・判断力は大きく障害されていないことが多い(宇野,1999). 当教室での研究でも,彼らの多くはもの忘れを自覚しており自らのもの忘れの原因に対する関心が高かった(伊藤ら,2002). 実際にもの忘れを主訴とした初診患者を対象に行ったアンケート調査でも約83%の患者が痴呆が疑われた場合でもまず自分に告知してもらうことを希望していた(稙田ら,2002). このように告知に対する患者側のニーズが高まるなかで,告知の現状については明らかにされていない面が多い.そこで本研究では医師を対象に痴呆患者に対する告知の現状を明らかにすることを目的とした.
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2003/06/18 |