第18回日本老年精神医学会 演題抄録 |
【U 2−32】 |
初期痴呆患者に対する心理療法的アプローチの効果について;会員制デイケアの2年半の動向調査及び事例検討 |
新宿一丁目クリニック・ユリの木クラブ 丸山 香 宮本典子 落合真弓 犬尾英里子 斎藤正彦 |
【目的】私達は,痴呆症が軽度であったり,物忘れに対する洞察が深く不安が強かったりなどのため,既存のデイケアになじめない,積極的な心理療法的アプローチが望まれる患者を対象に,私費による短時間のデイケアを精神科クリニックに併設し,心理療法的プログラムを中心に提供してきた.介護保険が適用されないデイケアであるが,開設以降多くの患者や家族の参加があった.しかし,参加の継続がむずかしいものも少なくない.そこで,これまでの参加の動向を振り返り,私達が初期痴呆症の患者に提供しているサービスが,個々の患者のニーズに適ったものであるのか,必要な人に,必要な時期に,適切なサービスを継続的に提供するにいは,どのようなプログラムの導入が必要かを検討した.
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2003/06/18 |