第18回日本老年精神医学会 演題抄録 |
【I 2−28】 |
痴呆性疾患における視覚性認知−奥行き−機能U |
札幌医科大学保健医療学部 池田 望 村上新治 北海学園大学大学院工学研究科電子情報工学専攻 山ノ井洋 株式会社情報科学センター 豊島 恒 ときわ病院 宮澤仁朗 |
【はじめに】痴呆性疾患により生じる種々の脳機能低下のなかで,視覚認知機能の障害は四肢の運動や日常生活動作における正確性の低下や緩慢性とかかわっているが,その評価,病態機構については不明な点が多い.昨年度の本学会でわれわれは健常者および痴呆患者の奥行き知覚を計測し,痴呆患者に奥行き視認距離が健常者と比較して患者では小さい値を示したことを報告した. 本研究ではさらに症例数を増やし,同年代の健常者と患者に対して奥行き認知の計測を行うとともに,同時に計測した改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)との関連性を検討した.
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2003/06/18 |