第18回日本老年精神医学会 演題抄録 |
【I 2−17】 |
軽度アルツハイマー型痴呆患者の認知機能障害に及ぼす塩酸ドネペジル長期投与の効果 |
北里大学医学部精神科学 高橋 恵 中島啓介 増山浩一 宮岡 等 |
【はじめに】精神科救急に対して,神奈川県では平成14年4月以降警察に保護され24条通報されたケース(緊急:自傷他害のおそれの強い場合)への対応は輪番制をとり,24時間対応を開始した.そのなかで,北里大学東病院精神神経科入院病棟では3床の緊急対応病床を確保し,月5日の24時間緊急対応とそれ以外の日は夜間10時までの緊急対応を行っている.警察以外のルートへの対応は精神保健福祉センターの救急対応窓口で夜間10時まで相談を受け対応している.痴呆老人や高齢者の精神症状への救急対応の必要性が社会問題化しているが,夜間休日に関しては対応窓口のないことも多く,精神科救急のルートを使う以外ないのが実情であろう.しかし,24条通報ケースに占める高齢者の実態に関する報告はほとんどない.そこで,今回当院で対応した24条通報ケース内の高齢者の実態を調査し,なにが高齢者の精神保健の維持に必要なのかを考察した.
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2003/06/18 |