第18回日本老年精神医学会 演題抄録 |
【I 1−8】 |
地域福祉権利擁護事業における契約締結能力の判定;第3報 経過調査の結果より |
東京都精神医学総合研究所 五十嵐禎人 |
地域福祉権利擁護事業は,痴呆性高齢者,知的障害者,精神障害者など判断能力が不十分な者を対象として,福祉サービスの利用援助を行うことにより,その者の地域における自立を援助し,またその権利を擁護することを目的として,1999年10月より開始された.本事業は,民法上の委任代理契約によるサービスであり,契約締結能力に疑義のあるケースについては,都道府県社会福祉協議会に設置された契約締結審査会(法律,医療,福祉の各領域の専門家より構成)においてその適否を審査することとなっている. 演者はこれまで本学会において,東京都社会福祉協議会の契約締結審査会における契約締結能力の判定について報告してきた.今回は,審査事例の2002年11月15日までの状況について調査した結果を報告する.
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2003/06/18 |