第16回日本老年精神医学会 演題抄録 |
【I A-4】 |
症状学 |
老年期全般性不安障害の心理学的,生物学的特徴 |
国立療養所松籟荘 瀧本良博 田伏薫 |
【目的】全般性不安障害(以下GAD)は20〜30歳に多いという報告があるが,65歳以上の高齢の患者にもしばしばみられる.老年期のGADの発症については,環境や状況に依存するのみではなく,人格構造,脳の老化や認知機能障害など種々の要因が関連していることが推測される.したがって治療にあたっては薬物療法,精神療法とともに環境調整や福祉施設との連携などケースワーク的なかかわりを進めていく必要がある.今回,われわれは老年期GAD25例について心理学的,生物学的に検討し,老年期のGADの特徴の抽出を試みたので報告する.
|
2001/06/13 |