第15回日本老年精神医学会 演題抄録 |
【UA-9】 |
ケア |
痴呆性高齢者の満足度評価尺度「豊かさチェック」の開発 |
医療法人社団俊仁会大植病院 中山隆人,大植正俊 |
【はじめに】われわれは昨年のこの学会において,住環境の変化が痴呆性高齢者にどのような影響を与えるかを報告した.その結果はMMSEや,N-ADLの得点においては変化がみられなかったが,われわれが「豊かさ」と名づけた項目においては改善がみられた.「豊かさ」の項目というのは,表出された言動,表情,身振りの変化をとらえ,それをよい方向と悪い方向というように分類することで,対象者の満足度を本人の言語的な伝達によらずに推し量ろうという意図で作成したものであった.また,家族からの情報としても表情がよくなった,活動性や意欲がでてきたといった患者の表出された言語やそれ以外の変化に関する表現が多くみられた. |
2000/07/06 |