第15回日本老年精神医学会 演題抄録 |
【TA-23】 |
画像 |
塩酸ドネペジルのアルツハイマー病患者脳内 |
放射線医学総合研究所・旭神経内科病院 篠遠 仁 |
塩酸ドネペジルは,アセチルコリンエステラーゼ(AChE)の可逆的な阻害薬であり,コリン神経シナプスにおけるアセチルコリンの量を増加させることによってコリン神経系機能の賦活をはかる薬物である.アルツハイマー病(AD)患者を対象とした臨床治験において塩酸ドネペジルはAD患者の認知機能を有意に改善することが示されているが,どの程度脳内AChE活性に影響を及ぼしているのかは不明である.われわれはポジトロン断層撮影法(PET)により,AD患者の脳内AChE活性を塩酸ドネペジルの治療前後において測定し,塩酸ドネペジルの脳内AChE活性への影響を測定した.トレーサーとしてアセチルコリンの類似体である[11C]N-メチルピペリジル4-アセテートを用いた. |
2000/07/05 |