Title 高齢者の家族介護者を対象とした介入方法とその効果に関するシステマティックレビュー
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Author 小野健一・金山祐里・籔脇健司
老年精神医学雑誌 , 24 (4) : 383-392, 2013
[抄録]
今回,高齢者の家族介護者を対象とした介入方法と効果を分析することを目的に,国内,海外の文献22件のシステマティックレビューを行った.介入プログラムの形態は,施設グループセッション,施設個別セッション,在宅個別セッション,施設-自宅複合セッション,その他に分類された.グループセッションの特性には支持的ネットワークの形成による効果があり,また,個別セッションの特性には介護者の問題に特化した介入が可能であることがわかった.施設で行う特性には他介護者との接触が行いやすいこと,在宅で行う特性には個別性の高い介入が行いやすい環境であることが考えられた.今後の課題として,これらの特性を考慮した介入を行う必要があることと,適切な効果指標を検討した介入研究を実施する必要性が示唆された.