第18回日本老年精神医学会 演題抄録 |
【U2−79】 |
痴呆性老人の問題行動に対する薬物必要量の検討;琵琶湖病院老人性痴呆疾患治療病棟において |
医療法人明和会琵琶湖病院 松田桜子 加藤 明 石田展弥 瀬田川病院 宮川正治 滋賀医科大学精神医学講座 青木浄亮 山田尚登 |
【はじめに】介護保険が施行されて3年になり,痴呆性老人のほとんどはその治療,介護,施設の入所などで何らかの介護保険システムに関係するようになってきた.このなかで老人性痴呆疾患治療病棟への入院依頼の多くは,不穏,攻撃,興奮等の問題行動を示す老人となっている.従来,攻撃性に関しては向精神薬の投与がなされることが多かったが,高齢ゆえにその副作用が問題となってきた.当院では,原則として入院して後しばらくの間,薬剤を投与せずに経過をみることを方針にしている.今回は入院後の向精神薬投与状況に関するわれわれの経験について報告する.
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2003/06/18 |