第18回日本老年精神医学会 演題抄録 |
【U2−70】 |
血管性痴呆の疫学問題2;Subcortical vascular dementiaの診断基準の検討;田尻プロジェクト(2) |
東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学分野 石井 洋 目黒謙一 山口 智 平山和美 石崎淳一 佐藤真理 橋本竜作 目黒光恵 東北大学大学院経済学研究科福祉経済設計講座 関田康慶 |
【背景と目的】Vascular dementia(VD)の診断基準についてはいまだに統一的な見解がだされていない.VDの診断基準のなかでNINDS-AIREN基準はよく用いられるが,いくつもの異なった病因をもつものをひとつの範疇にまとめているのでそれを用いた研究結果が統一性のないものになっているという批判がある.NINDS-AIREN基準作成メンバーのなかでErkinjunttiらはNINDS-AIREN基準のなかの亜分類としてSubcortical VD(SVD)の診断基準を提唱している.SVDはビンスワンガー病やラクナ状態をひとつの範疇にまとめたもので,リスクファクターや病態像からみて比較的均一な集団であり,研究の対象にしやすいと言う.われわれが行った地域調査(田尻プロジェクト)の結果に対してSVDの診断基準を用い,それに対する考察を加えた.
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2003/06/18 |