近年、超少子・高齢社会が進展する中、在宅ケアへの理解と認識が高まっており、在宅ケアを利用する人の人権や価値観を尊重した在宅ケアのあり方を示すことは日本在宅ケア学会の使命として重要であると考えます。
 在宅ケアを必要とする人々は、乳幼児から高齢者までのあらゆる人々であり、また、健康・不健康を問わず、人生の最終段階にいたるまですべての人々です。在宅ケアでは、このような在宅ケアを必要とする人々を対象とします。
 これらの人々が、住み慣れた自宅や地域においてその人らしく最期まで生活できるよう、地域の特性に応じた在宅ケアのシステムを構築し、包括的・継続的ケアがすべての地域に実現することが望まれます。在宅ケアでは、ケアを必要とする人々と家族の個別の生活を考慮して、ニーズに応じる必要があるため、画一的でない、柔軟な対応が求められます。ところが、住み慣れたところで最期まで暮らしたいと希望する国民が多い一方で、家族介護の限界、本人への病状説明の問題、家庭の環境的な問題、自然災害の発生、保健医療福祉サービスや制度間の連携の問題等、すべての人に望ましい在宅ケアを提供する上ではまだいくつかの課題も存在し、その解決に向けた努力も必要とされています。
 日本在宅ケア学会は在宅ケアを必要とするすべての人々に対し、多職種協働による最善のケアを提供し、生活の質を向上していくために、本ステートメントを作成しました。
2017年11月24日
一般社団法人 日本在宅ケア学会