認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
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今月のテーマ

私は,居宅の介護支援専門員(以下,ケアマネジャー)をしています.
先日,認知症の義母を嫁が在宅で看ているケースについて,サービス調整会議を行いました.そこで私は,嫁の在宅介護の疲労感が強いこと,また,そもそも嫁と義母の関係が以前からあまりよくなく,義母への暴力はないが暴言が時々みられるため,「そろそろ在宅で介護するのは限界ではないか」と言いました.すると,各サービス事業所のみなさんから,「まだ在宅でできる」といった,多くの意見をもらいました.
しかし,このままだと嫁は倒れてしまうかもしれないし,場合によっては虐待が起きるかもしれません.嫁の限界を感じていても,その状況をサービス調整会議の出席者に十分に伝え切れなかったため,「もう少し在宅で支援する」という結果になってしまったのではないかと感じています.確かに,なにをもって限界なのかという基準も判断材料もクライエントによって違うので,「介護の限界」という言葉だけでは理解してもらえないのかもしれません.
サービス調整会議の出席者にどのように説明したら,義母や嫁の状況を理解してもらえるでしょうか.みなさんからのアドバイスをお聞かせください.

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投稿:女性 40代  介護支援専門員 北海道 その他 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2023/11/28 16:11:23

サービス調整会議において相談者様は・嫁の疲労感・本人との関係性がそもそも良くない・嫁からの暴言が時々みられる等の根拠⇒在宅介護の限界 を示されたのだと思います。 では『在宅介護継続可』と言われる方のその根拠は何でしょうか。
今回はたまたまサービス調整会議でその様な内容に触れる事があったのであれば、今度は会議の趣旨を改め、在宅介護が果たして可能か否かについて話し合いの場が持てればいいかなと思います。又、それに際して各々のより具体的な根拠やリスクを出し合って競り合わせるといいと思います。                     私の両親・祖母も在宅介護の関係にありました。折しも両親は居住地域を引っ越し祖母も同意の上で同居・引っ越しをしましたが、他所の土地に等住んだ事のない祖母は認知症に罹ります。両親は『本人(祖母)は付いて来ると言ったのに今更帰るなんて帰る場所も無い。』と苛立ち、トイレの度に床を汚す祖母の手を叩いたりしたのを悲しく見た記憶があります。私達も専門職の目で見た範囲での憶測はしますが、当人にでさえ何が起こるか分からないのが認知症の難しい所なので、根拠と併せてリスクも考える必要もあると思いました。


投稿:男性 60歳以上  社会福祉士 広島県 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2023/11/20 9:54:29

いつもお世話になってもおります。
 認知症のある高齢者を担当するケアマネージャーから、介護する家族(同居する子に妻)に入所を提案すべきかサービス調整会議において検討したとのこと。
 嫁(子の妻)の介護負担の疲労感から日常的に本人に対する暴言があり、ケアマネージャーとして虐待に発展する恐れがあるという気づきがあったがサービス担当者からは在宅生活を継続できるという意見が多かった
 施設入所リスクを増大させる大きな要因には85歳以上であること、トイレが使えないこと、バランス障害があること、一人暮らしであるといわれています。便失禁が増え後始末する必要ある、自力で屋内移動中に転倒する危険性があるのも関わらず家族の介助を受けられない状況です。
 専門職として本人と介護者両方を支援する必要があり、相談事例では本人の行動が理解できず、またその対応方法に苦慮して介護者の日常生活を脅かすことがうかがえます。また本人にとっても家族との関係性の悪化からBPSDに発展するリスクにもなりかねないと思います
ケアマネージャーらは介護家族の負担をねぎらい、本人と介護家族に傾聴し寄り添い、支援することを勧める次第です。また認知機能の程度に関わらずBPSDの深刻さ、介護者がその影響を受けることにより在宅生活を維持できなくなることも言えます。
 介護家族はうつや不安などを起こしやすく第2の患者という医師もいらっしゃいます。問題を今一度整理して改めて調整会議にはかることをお勧めします。



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