認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
 こちらは認知症に関するテーマを基に,地域・年代・職種に関係なくおのおのの意見を述べていただく場です. 1つのテーマを基にさまざまな視点,立場からの意見および取り組みを知ることを目的としています. 日本認知症ケア学会会員,認知症ケア専門士にかかわらずお気軽にご意見をお寄せください.

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今月のテーマ

私は居宅の介護支援専門員です.最近,気になっている2人暮らしのご夫婦がいます.軽度認知症のご主人を担当していますが,ご主人は,近ごろ,よく奥さんをきつい言葉で責めています.奥さんはパーキンソン病のため,家事が思うようにできなくなっているのですが,ご主人はそんな奥さんに対して「家のことをしないのは,外に男がいるからだろう!」「家のことをしないなんて,おれのことを見捨てるつもりだな」と,何回も言います.これに対し奥さんは,そんな事実はないため,「自分の病気のことを理解してもらえない」と,とても困っているようです.
私は,ご夫婦2人で穏やかに暮らしてほしいと思っています.そのために,私はどうしたらよいでしょうか.みなさんのアドバイスをお聞かせください.

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投稿:男性 50代  介護支援専門員 広島県 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2023/06/07 17:26:18

日ごろからの支援お疲れ様です。
パーキンソン病による機能障害のため家事に自信を失いかけている、それでも夫の世話や介護をひとりで担っておられる妻の精神的なフォローをされてきておられると思います。もう一人の当事者である妻の精神的フォローをどのようにするかを一緒に考えてみようと思います。
 介護支援専門員として、日ごろ訪問して確認してきた状況を関係者間で情報共有することをされておられると思います。妻は自分の病気に加えて夫の認知機能低下による判断力の低下などリスクがあります。また支援者として、妻の精神的負担に対して心理的なアプローチも必要だと判断するならば、同意を頂いたうえで妻の主治医とも情報共有や医療機関に所属するカウンセラーなどリファーすることも必要になると考えます。
 日本には高度経済成長期に男は外で働き、妻は家を守り、夫を支えるという考え方があり、そうだとすれば妻の身体的・精神的負担が急激に増していくリスクがあると思います。落ち着いた時機を見て家事経験のない夫の生活目標として自宅で妻と一緒に家事をするならば、手段として通所サービスなどでできる家事を増やしてみるなど提案できるといいと考えます。
 まず妻の精神的負担感に対応する方法を考える。今後の見通しを話せるようになれば、次に具体的で達成感があり自己効力感につながる目標をプランに乗せて見られてもよいと思います。


投稿:女性 60歳以上  介護福祉士 千葉県 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2023/05/12 0:50:41

奥様が「自分の病気のことを理解してもらえない」というのであれば、奥様に「ご主人の病気のことを理解してあげる」ことを優先させていただけばいいのではないでしょうか。
奥様に軽度認知障害や嫉妬妄想などについて説明して理解してもらって納得されたなら、次に、ご主人に「手がうまく動かないから手伝って欲しい」とか「歩行が不安定で転びそうだから傍に居て欲しい」「私のリハビリにはあなたが必要なの」とか言って、炊事・洗濯・掃除などの家事を共に行ってみては如何かと提案する。
 何を今更...と思われるも知れませんが、老夫婦だけの暮らしになってしまった今だからこそできることだと思います。残された二人だけの時間を楽しんで、穏やかに暮らしていただけるといいですね。



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