認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
 こちらは認知症に関するテーマを基に,地域・年代・職種に関係なくおのおのの意見を述べていただく場です. 1つのテーマを基にさまざまな視点,立場からの意見および取り組みを知ることを目的としています. 日本認知症ケア学会会員,認知症ケア専門士にかかわらずお気軽にご意見をお寄せください.

 なお,本サイトにいただきましたご意見は日本認知症ケア学会機関誌「認知症ケア事例ジャーナル」へ掲載させていただく場合がございます.予めご了承ください.

<注意事項>
こちらはテーマに対するご意見を述べる場所となります.テーマに関係ない内容および宣伝等はご遠慮ください.
特定の人物の名前を挙げての誹謗・中傷,投稿者同士の批判その他管理者が掲載に不適当と判断した場合,
削除対象となりますのでご注意ください.

今月のテーマ

私は東京都内にある病院の精神科に勤めている看護師(30歳代)です.外来患者である若年性認知症のAさん(50歳代,男性)について相談があります.
Aさんは現在,奥様と暮らしており,基本的なADLは保たれていますが,症状は確実に進行しています.しかし奥様はがんで余命6か月の宣告を受けており,今後は入退院を繰り返すことになりそうです.奥様の入院中,Aさんは一時的な入院などで生活していけそうですが,ほかに身内がいないため,奥様が亡くなったあとの生活をどのように支援していくのがよいか検討しています.
Aさんはまだ若く,とくに目立つBPSDもみられず,認知症病棟への入院はしのびありません.しかしながら,若年であることや地域の問題などにより,グループホームなどよいところが見つかりません.
ケアマネジャーやソーシャルワーカーと,今後定期的に会議を設け検討していく予定ですが,その際の参考にしたいので,みなさんのご意見や情報をお聞かせください.

新しい記事から表示します.1度に20件の書き込みを表示します.
投稿:男性 60歳以上  介護支援専門員 広島県 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2023/06/26 12:32:54

事例提供ありがとうございます。                                   現在病院の連携看護師やソーシャルワーカーや担当されている介護サービス調整のための介護支援専門員を含めて定期的に会議を開催されているとのこと。また認知症総合支援センターのコーディネーターなど利用をされているのかもしれません。
支援者としてはご本人に「ご本人の強み」に着目して「なにができますかと」考え方を変えて、就労や社会参加を目標にすることもよいかもしれません。
またグループホーム以外の障害福祉サービスや介護・看護サービス事業者の中には生活支援や宿泊など協力してくれる場所も見つかるかもしれませんし、職場や地域、友人など周囲の人々も協力も探すこともよいと思います。
話は変わりますが、介護支援専門員やソーシャルワーカーは治療の継続や今後予想される介護サービス増加に対応していくためにも、事後予測によって社会保障制度の利用など経済的な支援を継続的に行うことも夫婦の療養生活を続けるうえでも重要だと考えます。
東京都内グループホームを利用料、妻の入院費用など生活経費を合わせるとかなりの額になるとお見受けします。
妻の治療・療養生活、ご本人の認知症治療と生活支援や療養上の世話など今後起こりうる予測を立て、タイムリーな経済的な支援や精神的な支援を継続する必要があると思いました。


投稿:女性 50代  介護支援専門員 埼玉県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2023/04/11 20:26:54

奥様亡き後の支援の検討が必要ですね。確かに若年性認知症は進行が早いですが
50代という若さとBPSDが今のところ出現していなく落ち着いているのであれば、ひとまず在宅で小規模多機能型居宅介護で様子を見ていくのはいかがでしょう?または、障害のグループホームで過ごし、就労支援(作業所等)などにつなげていくのも一つの方法かと思います。まずは本人がどのようなコースをたどりたいのか、どこまでできるのかのアセスメントが必要だと思います。後見人もいずれ必要ですし、いずれにせよ入院は最終手段だと思うのです。


投稿:女性 60歳以上  介護福祉士 千葉県 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2023/04/09 20:56:09

Aさんが通院されている病院の看護師さんですよね。Aさんの奥様の病院とも連携をとらなくてはなりませんね。
私個人の意見で恐縮ですが。

1.Aさんと奥様とが、少しでも永く望むような生活(ご自宅なり病院なり)を続けられるように(必要なら専門職の方々の手を借りて)支援する。
2.親族が全くいないのであれば後見人等(Aさんが残された時、契約行為を行える人をたてる為)を選任しておいてもらう。
3.若年性認知症でも出来る限り住み慣れた街で生活をし、本人や医師のもとにそれが無理だと判断されたら生活できる所を地道に探してもらう。
4.Aさんの精神科への入院は最終手段と考える。

少子高齢化で単身世帯も増えているので、今後、このようなケースも増えていくことでしょうね。
残された時間を有意義に生きるための奥様とAさんの「意思決定支援」が第一優先だと思います。



以上は,新着順1番目から 3番目までの記事です.

 


この掲示板に関するお問い合せ,または投稿の削除のご依頼などは,管理者 までお寄せください.
なお,お問い合せをいただいた場合や投稿の削除のご依頼をいただいた場合に,すぐには対応できないこともありますので,あらかじめご了承ください.