認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
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今月のテーマ

私は特別養護老人ホームに勤務している介護職員です.食べることに無関心なのか食べることを忘れているのか,認知症の進行に伴って口を開けてくれなくなった方への食事介助について悩んでいます.声のかけ方や食事形態について同僚と話し合い,さまざまな工夫を行っていますが,なかなかうまくいきません.
なにかよい対応方法がありましたら教えてください.

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投稿:男性 50代  介護福祉士 大阪府 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2022/01/13 17:28:02

アルツハイマー型認知症(AD)だとの前提で、お答えします。

まず、パーソン・センタード・ケアの観点からは、認知症の人に対しては、その人の健康状態・感覚機能を把握した上で、介助を行うことが必須である。
即ち、覚醒状態(傾眠や睡眠障害がないか)、排便状態(便秘)、口腔内の状態(義歯の不具合、口内炎)や味覚感覚(加齢による味覚閾値の上昇)などの把握が必要なことは、言うまでもない。

ADの方は、見当識障害、注意機能障害、失認、失行や実行機能障害などの中核症状により、今回の事例のように「食事を食べない・食べ始めない」や「食事を途中で止めてしまう」といったことが、しばしば見受けられる。
一方、パーキンソン病で見られるような嚥下障害による誤嚥は、ADでは、重度や終末期まではあまり見受けられない。
ADでは、嚥下障害による誤嚥よりも、本事例のような食行動障害が、問題となる。

その要因は、前述したように中核症状によるものが多い。
だとすれば、食行動障害に対しては、当該行為において障害されている見当識などを、補強するような介助を行うことこそが、正しいアプローチであろう。
以下、簡単に、具体的に述べる。

@今は食事の時間、食事の機会・場面であり、目の前のモノが被介護者の食事であることを認識していただくような介護(見当識、失認)
「○○さん、お昼のお食事ですよ、いっしょに食べましょう」
箸やスプーンを持っていただき、最初の数口は、こちらで介護する。

A食事(だけ)に注意が向けられるような環境や声掛け(注意機能、失認、失行)
静かな場所(周りの人やテレビの音が気にならない)で、視界にも他の人やテレビが入らない場所で、食事のコップ・皿やエプロンなどからの刺激がない(派手な柄物はダメ、食事のお皿も出来るだけ少なく)環境で、食事を召し上がっていただく。
「○○さん、まだ少しお食事、残ってますよ、もう少し食べましょうか」

長々と駄文を書いてしまいましたが、私の考えは、以上です。


投稿:男性 50代  看護師・保健師 北海道 病院 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2022/01/03 4:20:29

@見える角度があるかもしれない、置く位置・介助の方向を変えてみる。
A摂取する場所を、周りの高齢者と一緒に摂取、食事の時間と認識してもらう。
B少し強引だが介助で口腔内に入れる。もしそれで摂取する様なら、注意が他に向かないうち誤嚥に気をつけながら早めに介助をしていく。
Cその方の趣向・味の好みを考慮する。
D高カロリーの栄養補助食品(ゼリーや水分)を試してみる。
E排便コントロールは出来ているか?確認をする(便秘・腹苦で食欲減少)。
F離床や軽い運動を試みる。

乱雑な書き方ですみません。



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