認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
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今月のテーマ

私は,特別養護老人ホームのリハビリ担当看護師としてこの春から勤めています.子育て中のため,非常勤職員として9〜16時までの勤務をしています.私の勤める施設のことでご相談させてください.

食欲不振のためにPEG(内視鏡を用いて、胃に栄養を送るための小さな穴をおなかにつくる手術のこと;胃ろう)から流動食を入れている利用者(78歳,血管性認知症,うつ病,寝たきりによりADLは全介助)がいます.私が担当する前からゼリーを週2回全介助で食べていました.現在は嚥下状態もよく,流動食をむせずに全量食べてくれます.本人から「もっとさまざまなものが食べたい」という言葉があり,医師に相談したところ,嚥下食を開始してよいという指示が出ました.
食事らしい食事を食べさせてあげたいのですが,ほかの看護職員たちの協力が得られず,朝食,夕食,私が休みの日はPEGから流動食を入れている状況です.看護師たちは「介護職員に介助させればよい」「いまはよくても嚥下機能は落ちてくるのだから経口から食べさせてなにかあったらどうするのか」「このままで問題ない」と言い,介護職員たちは,全介助で食事をとる人が多いため「看護師に入ってもらわないとむずかしい」と言います.介護職員たちは常に痰がつまらないか,誤嚥性肺炎なのではないかと不安を抱えているのですが,看護師たちはその気持ちを理解してくれません.フロアーには寝たきりの人,歩行のできる認知症の人などさまざまな利用者がおり,手がまわらない状況があります.
施設長に業務命令として看護師に食事介助をさせてもらえないかとお願いしましたが,「看護師に辞められると困るから」となにもしてもらえません.このまま1人でがんばることはむずかしく,ストレスを感じています.
今後,私はどのように対応すればよいでしょうか.みなさまの意見をお聞かせいただければと思います.

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投稿:女性 50代  言語聴覚士 東京都 その他 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2019/06/30 23:02:10

私はリハビリで患者様が食べられるようになり、食事を開始する場合には担当看護師や介護士とその時の食事介助を必要とする人数や、介助の程度を相談しながら無理のない範囲で進めるようにしています。食事介助が多い場合には、1日1回のおやつで機能維持を図りながらマンパワーの状態をスタッフと相談しながら食事開始を待つ場合もあります。 利用者様は、胃ろうを造設してせっかく経口摂取が可能となったのですから、いきなり食事ではなくとも一日一品またはプリンなど介助があまり負担にならないものを召し上がって頂く事をカンファレンスなどで相談されてはいかがでしょうか。嚥下状態に不安がなく介助が負担にならない事がわかれば、スタッフの理解も進むことが多いと実感しています。


投稿:女性 50代  介護支援専門員 兵庫県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2019/06/30 21:43:20

本人の思いは看護やケアの考えに消されてしまうのは悲しいことです。ご家族様はどう思われていますか?医師はご本人の思いに添ってくださらないのですか?リスクがあっても、本人も家族も納得されるのならみんなで支援していきたいものです。人が少ない、辞める、時間がかかる‥どこの施設もそのように訴える人はいますよね。でも私たちはその人が食べる喜び、美味しいと笑顔を見せてくれたなら、それこそがスタッフの喜びや力に繋がるのではないでしょうか?経管栄養も併用しながら、みんなが無理のないように1品から進めていけるようにカンファレンスで検討してはどうですか?頑張ってその方の生きがいに繋げて差し上げてください。


投稿:女性 50代  看護師・保健師 広島県 病院 家族介護経験なし 投稿日: 2019/06/22 7:09:17

施設での看護は人数も少なく、病院のようには困難なことがいくつもあるかと思います。回リハ病棟に勤務していますが、入院の目的が決まっているので胃瘻造設し、栄養状態を整え経口摂取も進めています。急性期病院で経管栄養だった方が食事を経口摂取できることも多く、口から食べることの大切さを実感しています。覚醒状況評価を行い嚥下可能であれば昼のみでも毎日食事ができると患者様の楽しみになるかもしれません。看護師が辞めるといわれますが、介護士の数も足りません。私の病棟も介護福祉士なしでは看護はできません。お互いが求めることも多いと思いますが、まずは看護師の意識を変えていくことが必要になるかもしれません。職場で同じことを思っているスタッフはいませんか?まず理解を示してくれる人を見つけて提案をしてみてはいかがでしょうか




投稿:女性 40代  看護師・保健師 新潟県 病院 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2019/06/14 11:20:06

万が一肺炎を起こした時、医師への連絡、指示をもらい、処置を行う、医療機関につなぐ役目をするのは看護師です。誰も代わりにはできないのです。施設から医療機関につなぐことも大変な労力が伴います。看護師が介護士さんの気持ちを理解してくれてない、とありますが、そのように捉えられてしまうということは残念でなりません。看護師の仕事がどのようなものか、理解していただけてないのだな、と思いました。施設となると看護師の人数も少なく、その分負担が大きいものです。見えない労働もたくさんしています。施設全体の状況を考慮しつつ、徐々に進めていくことがベストだと思います。


投稿:女性 40代  看護師・保健師 東京都 病院 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2019/06/14 10:53:13

個人の気持ちだけではどうにもならないことは、どこでもあることだと思います。その施設のマンパワー、力量と照らし合わせながら徐々に進めていくのがよいのではないでしょうか。いきなり毎食嚥下食にすることは、確かにリスクがあることです。1日1回嚥下食を続けて、嚥下状態に不安定さがないことを証明できれば、周りの職員の意識も変わり、自然と巻き込んでいけると思います。


投稿:女性 40代  介護支援専門員 北海道 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2019/06/13 13:03:44

相談者さんはリハビリ担当看護師さんという事は、施設にリハビリ部署があるという事でしょうか。医師の指示もあるのであればまずは、日常的には困難でも身体機能維持目的で機能訓練の一環として取り入れる手段があるかなと思いました。現状ではどこも人手不足な上に、何かあった時の責任も付いてまわります。新しい事をすぐに現場に落とし込むと混乱が起きるのはどこの事業所様も同じ課題でもあると思います。栄養状態としてはペグからの栄養で十分と言う理論も成立しますが、文章からは、相談者さんが、利用者さんのQOLを向上させてあげたいとの熱意が伝わって来ます。それは特養という施設の特性上、終の棲家として過ごされている利用者様方に対する大切なサービスの一環だと感じます。又、介護の現場でよくありがちですが、一人で問題を抱え込まず、必ず周囲や部署を巻き込んで実施する事が大切だと思います。責任問題もありますが、介護保険の目的は、社会全体で支え合う事です。たまたま入所した施設の看護師さんが親切で、食事介助をしてくれたのではなく、あくまでその事業所様のサービスとして提供する事が大切かなと感じました。


投稿:男性 30代  介護支援専門員 秋田県 その他 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2019/06/11 16:32:28

在宅サービスや老健であれば、まだ可能性は高いですが、特養となるとサービスの変更もきついかと。
どこも職員不足だと思いますし、流れ作業の中で、一人一人を大事にしたケアはどこも課題です。
職場環境の改善を進める前に状態は悪化してしまいそうですね。あなたが、そこまでご利用者のことを考えているのであれば、家族を巻き込み、サービスを変える!
そして新しい環境で、あなたが輝くことをお勧めします。



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